ハツラツとしたプレーでチームを勢いづける選手たちに、伝統の一戦への意気込みを聞いた。
HO/3年 西野帆平

セットプレーで役割を果たし
明治に流れを引き寄せる
スクラムもラインアウトも、この対抗戦は春に比べると成長したと感じています。とくにスクラムはセットアップ、タイトヒット、チェイスの3つを大事にしていて、夏合宿直前の三部練習では フロントローでセットアップに多くの時間を使いました。選手同士で意見交換をしながら突き詰められたと思います。
今季の早稲田は、スクラムやディフェンスを中心にすごくまとまりのあるチームです。対面の佐藤健次さんは春季大会で組んだとき、嫌な選手という印象を持ちました。この明早戦では自分たちの形で組んで崩していきたいですね。やはり、カギになるのはセットプレー。僕たちFWが役割を果たして流れをつくり、勝利に貢献したいと思います。
SH/3年 柴田竜成

テンポよく縦に仕掛ける
アタックを演出する
アタックもディフェンスも、チームでやるべきことが試合ごとに明確になって成長していると思います。大外のスペースを使われる場面もありますが、いまは前へ詰めるディフェンスで対応しているので、ある程度は外に放られてもかまわないと捉えています。問題があるとすれば、バッキングしていないといった基本的なこと。まずは順目に回って、しっかりと枚数を合わせたうえで前に出てプ レッシャーをかける。この守り方の精度をあげていきたいですね。
早稲田に対しては、一人ひとりが縦に突いていくことが大事。単純に外に振ってもゲインラインは切れないと思うので、テンポのいいアタックで隙間のスペースを狙って、モメンタムをつくれるように仕掛けます。相手にとって嫌なハーフになりたいですね。
CTB/3年 平翔太

めざすは得点王
強みを出して明治を勢いづかせる
今季の現時点でのベストプレーは慶應戦のインターセプトからのトライです(後半17分)。SHの選手が持ち出したのでパスをすると予測して動いたら、うまく手元に入りました。足はあまり速くありませんが、最後まで走りきれたのも大きかったです。
正キッカーを任されていることもあって、今季は得点王をめざしています。コンバージョンの2点で勝敗が変わる場合もあるので、一本一本に集中する意識で臨んでいます。いまの得点(86点/11 月3日時点)を考えても、十分に狙える位置にいると思います。
早稲田のディフェンスは流してくる形です。昨季と同じように、まずは縦をどんどん突いていきたい。自分の強みのボールキャリーやプレースキックでチームを勢いづかせたいですね。
PR/2年 檜山蒼介

FWは明治のほうが
強いと示したい
スクラムはこの対抗戦を通じて、自分でも安定感が増していると感じます。現状Aチームで使ってもらえていることが嬉しいですし、その期待には応えたいと思っています。
明早戦は中学生のころからテレビで見ていました。昨季は前半あ れだけ大差をつけられたのに、後半に追い上げる早稲田に意地を感じたというか、刺激を受けました。
春の試合は自分も含めてFWが苦しめられました(26●36)。そのリベンジを果たして「明治のFWのほうが強い」と示したい。と くにスクラムは思うように組ませてもらえませんでした。あのときと比べて自分がどれだけ変われたのか。それがわかるよい機会でもあるので、培ってきたものを思い切りぶつけます。
SO/2年 伊藤龍之介

相手の10番と12番を
抑えることが勝利のカギ
この対抗戦を通して、ゲームコントロールは試合のたびに成長できていると感じます。勝つためにはどんなラグビーが必要かをイメージして、前半と後半の組み立てを考えて実践する。それがゲームを重ねるにつれて徐々によくなっています。ただ、キックチャージは修正しないといけません。取ってから早く蹴ったり、モーションを小さくしたり、相手のプレッシャーを受けないタイミングで蹴るといった工夫が必要です。あとはレベルの高い相手に対する ゲームの運び方、プレーやサインの選択も学んでいきたいですね。
今季の早稲田に勝つには、矢崎(由高)に気持ちいい状態でボールを渡さないことが大事。そのために相手の10番、12番を抑えら れれば、おのずと勝利は見えてくるはずです。
WTB/1年 白井瑛人

ルーキーらしい
積極的なプレーで盛り上げる
WTBを始めたのは夏合宿の前でした。もともとCTBで、(海老沢)琥珀さんが代表に呼ばれてWTBがひとりいなくなった時期に、高野HCに「チャレンジするか?」と聞かれて、「はい」と。最初は慣れませんでしたが、(4トライを記録した)日体大戦ではいくつかランコースが見えて、自分の強みはこれかなと思えるようになりました。まだフィジカルも弱く、技術的にも欠ける部分があるので、一つひとつの経験を収穫として積みあげていきたいです。
明早戦に出られれば、まずはWTBの役割をまっとうしたいと思います。そして1年生らしく積極的な姿を見せたい。萎縮してチャ レンジしないのがいちばんよくありません。チームの雰囲気を盛り上げられるようなプレーをしたいですね。