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【木戸大士郎主将】セットプレーを重視。 フォーカスは早稲田ではなく自分たちに当てる(VOL.38)

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今季の明早戦は100回目のメモリアルマッチ。しかし、この好敵手との決戦はいつの時代も同じだ。
ただ目の前の相手に勝つより他ない。勝利だけを見すえるキャプテンに話を聞いた。

スクラムは すごく成長している

いまの明治に特別なプレーは必要ありません。15人全員が戦い続けるチームをつくってきました。こうした意識で積み上げてきたものが、この対抗戦で少しずつ発揮できています。僕は人に言っておきながら、自分ができないのはよくないと思うし、好きではありません。説得力がないので。自分自身がまず率先して取り組むように心がけています。
筑波戦ではスクラムを押しきれず、崩れてカウンターを食らう場面がありました(前半18分)。僕がボールをうまく出さないといけなかったのですが、相手にプレッシャーをかけられて落球してしまった。そのトランジション(攻守の入れ替わり)がいちばん危ない場面ですし、自分のミスでもあるので、ハードワークをして取り返そうとしました。
スクラムそのものは春や夏と比べれば、まったくちがいます。本当に成長を感じていますし、徐々に自信にも変わってきました。(リーグワンの)リコーやサントリーと合同練習をおこない、通用する部分を見つけられました。重くて強い相手に対して、自分たちのやるべきことにフォーカスできた。とくにビルドの部分、ヒットしたあとのまとまりがすごくよくなっている。やはりFW8人全員のまとまりがもっとも大事だとあらためてわかりました。

勝利のカギを握るのは セットプレー

今季の早稲田はすごく強いと思います。セットプレーは強力で、フィールドプレーではエリアをしっかり取ってくる。難しい相手です。まだ映像はきちんと見ていませんが、帝京戦の試合結果は正直、驚きました。
スクラムも本当に強いですね。駆け引きもうまく、まとまりもすごくいい。(帝京戦では)HOが佐藤健次選手から代わっても強さに変わりはありませんでした。全員の意識が高い証拠だと思います。
その佐藤選手には注意が必要です。もちろん全員を警戒しないといけませんが、キャプテンの存在感は明治にとって危険。ボールキャリーも強くて、ディフェンスもよく、常にチームの中心になっている。(同じ主将として)当然、負けたくはありません。
勝つにはやはりセットプレーが重要です。スクラムは相手も武器にしていますし、ラインアウトも大事にしたい。現時点のスクラムの力関係はわかりません。明治の強みを出せれば通用すると思いますし、逆の展開になれば難しくなる。どうすれば有利に組めるのか。自分たちにフォーカスして取り組んいきたいですね。
僕自身は普段どおりのプレーをして、周りの選手を通常のゲームと変わらない感覚にさせることがすごく大事だと思っています。「なにか違うぞ」と感じさせないように、いつもと同じプレー、ハードワークを自分が率先します。セットプレーと同じですがフォーカスを当てるのは相手ではなく、あくまで自分たちです。