これからの4年間で大きな活躍が期待される3選手に話を聞きました。
①出身高
②学部
HO
高比良恭介(たかひらきょうすけ)
①東福岡 ②政経

セットプレーを強化 チームに必要とされる選手に
高校時代とはやはりコンタクトの強さやスピード感が大きく違って、最初は戸惑いがありました。徐々に慣れ始めていたのですが、その時期に帝京とのB戦(6月8日)を経験して、改めて大学ラグビーのレベルを痛感しました。残り10分での出場だったのですが、僕がスクラムでやられてしまって…。対面は高校ジャパンで一緒だった1年生(高晃崇)、1番は兄(高比良駿介)でした。兄にはラインアウトのスローのときにもプレッシャーをかけられて、そういう相手に負けて本当に悔しかったですね。
もともと明治のラグビーに憧れがあり、力強いFWにカッコよさを感じていたので、入部を決めました。神鳥監督から、「ラグビーと勉強を両立させないといけない環境。だからこそ勝つことに意味がある」と言われたのも響きました。大学に入ってHOに転向したので、とくにセットプレーにはまだまだ課題があります。スクラムは「低さ」を意識するように言われていますが、帝京との試合では自分が高くなったところを押されました。低く我慢できるように、自信を持てるように、これからしっかりと取り組んでいきたいと思います。
いずれはチームに必要とされるプレイヤーになって、大学日本一という目標を達成できるように頑張っていきます。
FB
為房幸之介(ためふさこうのすけ)
①常翔学園 ②商

どのポジションでも レベルの高いプレーを
高校3年のときはヒザの靱帯のケガでまったくプレーできなかったので、こんなにも早く試合に出られるとは思っていませんでした。感覚も完全には戻っていませんが、リハビリをするなかで、有名なトレーナーの方に走るフォームを指導してもらったのがよかったのかもしれません。まだまだな部分も多いですが、走れるようになってきて、ある程度通用したのは自信になりました。
兄(慶次朗/クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)からは、「寮生活も楽しいし、明治いいぞ」と聞かされていました。法政との試合(5月19日)を見に来ていて、終わったあとに少し話しましたが、「まだまだやな。俺ならもっとやれる」と。「アホか」と言っておきました(笑)。
BKのポジションはどこでもできますが、いちばん好きなのはFBですね。憧れの選手はダミアン・マッケンジーで、ラグビーリーグの選手もYouTubeでよく見ます。マッケンジーはなんでもできるところがカッコよくて、参考にしています。
自分の強みは周りを活かせること。そのうえで、どのポジションでも高いレベルのプレーを見せられる選手なりたいですね。「奪還」に少しでも貢献できるように頑張っていくので、応援よろしくお願いします。
SO
萩井耀司(はぎいようじ)
①桐蔭学園 ②商

厳しい競争を勝ち抜いて 自分を成長させたい
自分はSOでゲームを作るポジション。1年生なので選ばれないだろうと思っていたら、(春季大会の)開幕戦のメンバーに入っていて、びっくりしました。後半から出場した部内マッチで、いいテンポでアタックを仕掛けてボールをワイドに運べたので、そこを評価してもらえたのかな、と。
その後もAの試合を経験しましたが、早稲田、帝京と相手のレベルが上がっていくにつれて、10番として試合に勝たせるという大事な役割を果たせなかった。結果にも、自分のプレーにも満足できていません。
ただ帝京戦はFWが劣勢のなかでも、CTBに秋濱さんがいてくれて、安心感がありました。スコアは同点でしたが、一定のゲームメイクはできたと思います。BK全体のレベルはすごく高くて、秋濱さんだけでなく、金昂平さんなどスキルフルでなんでもできる選手が多い。本当にリスペクトしています。そういう厚い選手層のなかで、自分を成長させたくて明治を選びました。だからもっと努力するつもりです。
SOとして試合を作る能力をさらに高めて、自分で仕掛けて打開できる力も身につけたい。それが試合に出るための近道だと思っています。そして、4年連続で日本一を獲得できるチームになっていきたいですね。