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幹部が語る2024-25シーズンの誓い(VOL.37)

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最上級生の色や自覚によって、チームの方向性や結果が変わる。
大きな責任を担う4年生の幹部たちに、現状と覚悟を聞いた。

FWリーダー/FL
福田大晟

持ち味のディフェンスで ピンチをチャンスに変える



 帝京戦はこの春のターニングポイントだと、チーム全体で意識して臨みました。開始早々に食い込まれてボールを持たれる時間が長く続きましたが、全員が気持ちを前面に出して守り、最終的には相手にボールを蹴らせることができた。これで感触をつかんだというか、自信を持てました。春に積み上げたものを出せましたし、タックルやブレイクダウンの精度も徐々によくなっています。
 FWのユニット練習は、リーダーの僕のトークから始まります。トレーニング時間が20~30分程度と短いので「時間を大切にしよう」や、前週の試合を振り返って「今週はこれを大事にしよう」など考えて話す習慣が身につきました。昨季まではあまり声を出さなかったのですが、後輩にアドバイスをしたり、チームをまとめる意識も高まってきたと思います。
 自分のプレーでは、80分間を通しての一貫性を大事にしたい。試合や時間帯によって内容に差が出ないように、やるべき仕事にひたむきに取り組みます。持ち味はディフェンスなので、タックルやジャッカルでピンチをチャンスに変えられる選手になりたい。そして最後まで戦い抜きます。

BKリーダー/WTB
安田昂平

次世代に向けて いい文化を残したい




下級生のころからスタートで出ていましたし、今季は引っ張らないといけない立場という自覚もあって、BKリーダーに決まったときは、「やるぞ」と強い気持ちがわいてきました。正直、3年生までは自分ファーストでしたが、「チームに貢献するにはどうすればよいか」「次の世代に向けていい背中を見せたい」と、考え方にも変化が生まれています。4年生の代もすごく大事だと思いますが、「引き継ぐ」大切さに気づいた感じですね。
とくに昨季の4年生からはBK全体の雰囲気づくり、試合に負けた直後の練習への臨み方など、たくさんのことを教わりました。先輩たちが残してくれたいいところを取り入れつつ、自分たちの色も出せるような代になっていきたいですね。
 今季のBKは、我が強いのに周りを生かすのもうまい選手が多くいます。HCも高野彬夫さんになって、「型にとらわれ過ぎない」ラグビーに変わってきました。チームの雰囲気や実践したいこととすごく合っていると感じます。僕自身は大事な場面でトライを取り切れる選手になりたい。昨季は大学選手権でノートライに終わり悔いが残っています。最終学年の今季はそこを突き詰めていきたいですね。

寮長/LO
佐藤大地

私生活もプレーも「当たり前」を徹底する



 ラインアウトの精度はいいと思います。でも、どのチームもレベルアップしていて、少し工夫は必要かもしれません。帝京戦も悪くはありませんでしたが、リフトの高さやスローイングの正確さなど、まだまだ改善の余地があると思いました。サインを読まれるケースも増えてきていますし、動きのスピードを含めて効果的な方法を探していきたいですね。とはいえ、昨季までラインアウトリーダーだった(山本)嶺二郎さんも、それほど特別なことはしていませんでした。当たり前のことを当たり前にする。練習も試合もずっと一貫性を持ってプレーを続けていたので、「当たり前の徹底」を大事にしていきたいです。
 寮長になるとはまったく思っていなかったので、周りから推薦されたときはビックリしました。昨季の4年生が引退したあと、掃除ができてないところを指摘していたのが大きかったようです。私生活で規律を守れる人は、試合でも信頼されます。こちらも当たり前のことを当たり前にできるように心がけていきたいと思います。
 僕は目立つ選手ではありませんが、粘り強いプレーで貢献して、最後はファンの皆さんと一緒に喜びたいですね。

主務/学生コーチ
國元駿太朗

細かい気配りで リーダー陣をサポートする



 学生コーチは3年間続けてきていたので慣れてはいましたが、主務の仕事量が想像以上で、しっかりと両立させるのが大変な春シーズンでした。たとえば北島祭。5年ぶりに開催しましたが、コロナ禍以前とは感覚も変わって屋台の出店を控えました。そのぶん小学生メインのイベントにして、また一般のファンの方が幹部と触れ合えるコーナーも設けました。スケジュールを含めて、イチから考え直すことが本当にたくさんありました。それでも多くの方に喜んでもらえたので報われましたね。
 学生コーチとして意識しているのは、選手を迷わせないこと。とくに今季はHCが高野さんに変わり、選手がしっくりくる形を話し合いながらチームづくりを進めています。アタックのオプションが複数あったとして、コーチはAがいいと思ったけれど、選手はBがやりやすいとなれば、じゃあBにしようか、というような。選択肢を与えて、選手にしっかりと考えさせたうえでプレーに移す。主体性を大事にされている印象です。
 スローガンの通り、明治は優勝しないといけないチーム。そのために細かいところに気を配って、リーダー陣をサポートしたいですね。自分ができることは本当に精一杯やり抜きます。