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【山本嶺二郎副将】小さなプレーを当たり前に 徹底できるチームになってほしい(VOL.36)

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主将とチームを支え続けた、心優しきバイスキャプテン。
困難に目を背けず、戦い抜いたシーズンを振り返ってもらった。

積み重ねた努力に後悔はない

決勝は、ラインアウトがあまりうまくいきませんでした。それがいちばん悔しい。最初のマイボールの場面(前半7分)。ボールもすごくよくて、リフターとジャンパーの精度も高かった。でも少しだけボールがあがってしまって…。(スローワーの)松下の調子自体は悪くない、と思ったのですが、あとで本人に聞くと「今日はちょっと変かも」と。ミスのあと、すぐにコミュニケーションをとればよかったのかもしれません。でも、サインチョイスそのものに間違いはなかった、と思っています。もちろんうまくいかない悔しさはあっても、「もっと練習しておけば」という気持ちは起こらなかった。この試合のために、しつこいくらいトレーニングをしてきたので。他の選手に「もういいやろ」と言われても、「もうちょっと」と、妥協なく取り組んだうえでのミスなので後悔はありません。

ハドルの真意と小さなプレーの徹底

前半終了直後、グラウンド上でハドルを組みました。仕掛け人というのか、滝澤さんが試合前にすこしミーティングをしたい、と。その場で流されたのが、イングランドとニュージーランドの試合映像(2019年W杯準決勝)。下馬評不利のイングランドが勝つんですけど、「なにか特別なことをしたわけじゃない。一人ひとりの小さなスキルや精度、前に出る姿勢があったからだ」と。「23人全員がひとつになって、小さなプレーを積み重ねていくのが優勝への道だろう」とも言ってくださって。その映像のなかに、グラウンド上でハドルを組むシーンがあったんです。「これをやれ、という意味じゃない」と強制はされませんでしたが、(廣瀬)雄也が「集まろう」と。前半はいい流れで終われたので、「後半も明治タイムにしていこう」と話しましたね。
 小さなプレーは自分でも大事だと感じていて、それは対抗戦の帝京戦で学びました。この試合の明治は、ボールを持っていない時間の動きがとても悪かった。蹴られたあとのチェイスのスピードなど、帝京に圧倒されました。だから、この決勝では徹底したかった。ギリギリの一歩を耐えたり、ルーズボールにすばやく反応したり。相手にすこしだけ多くボールが入りましたが、食らいつけたし、リカバリーも速かった。滝澤さんの話ともつながるところで、ここはやりきれたと言えます。帝京に勝つには、こうした小さなプレーの徹底が大前提。後輩たちには、シーズンを通して当たり前にできるチームになってほしいですね。

目標は日本代表まだまだ努力したい

来季からは(リコー)ブラックラムズ東京でプレーします。とにかく早く試合に出たいですね。LOが嬉しいですけど、チャンスがあるならFLでもかまわない。リーグワンのフィジカルの強さに慣れて、いままで以上のプレーができる選手をめざします。最終的な目標は日本代表です。ひとつ悔しいのは、先日(1月30日)発表された代表のトレーニングスコッドに、1年生の石橋チューカ(京産大)が選ばれたこと。まだまだがんばらないといけないと思わされましたね。来季からは(リコー)ブラックラムズ東京でプレーします。とにかく早く試合に出たいですね。LOが嬉しいですけど、チャンスがあるならFLでもかまわない。リーグワンのフィジカルの強さに慣れて、いままで以上のプレーができる選手をめざします。最終的な目標は日本代表です。ひとつ悔しいのは、先日(1月30日)発表された代表のトレーニングスコッドに、1年生の石橋チューカ(京産大)が選ばれたこと。まだまだがんばらないといけないと思わされましたね。
 最後になりましたが、ファンの方々には本当に感謝しています。明治の伝統を知っている皆さんの応援がすごく力になりました。ありがとうございました。