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創部100周年4年生たちの誓い(VOL.34)

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4年生の結束力やパフォーマンスがその年の結果に直結する。よく言われることだが、創部100周年となれば、その気持ちはますます強くなるだろう。大学ラストシーズンに懸ける、最上級生たちの胸の内を聞いた。
 

副将/LO山本嶺二郎
副将の決意 ラインアウトをさらに進歩させる


今季のバイスキャプテンを務めますが、イメージするのは大石康太さん(※2021年度副将)。引っ張っていくよりも、チーム全体を支えるフォローシップタイプのリーダーをめざします。ペガサス、ルビコンで上と下のチームに分かれていますが、FWを中心にルビコンの練習や試合を観てアドバイスをしたり、今後もできるだけ多くの選手に声をかけていくつもりです。
 ラインアウトはこれまでどおり、今季も僕がリードしています。昨季のメンバーも多く残っているので、Aチームのレベルはすごく高い。例年、春シーズンの試合は基本的なサインしか使いませんが、それだけで終わらせるのはもったいないと思い、今季は早い段階で次のステップに進んで多くのオプションを持てるようにトレーニングしています。
 これまでは安定したプレー、いてよかったと思われるプレーを心がけてきましたが、それだけでは大学日本一に届きません。さらに身体を強くして、ボールキャリーでもう一歩前に出たり、ブレイクダウンの精度もさらに高めていきたい。全体的によりレベルアップした状態で対抗戦や大学選手権に臨みたいと思います。

PR中山律希
リーグワンの練習に参加 苦手なスクラムが劇的に変化


春シーズン調子がよかったのは、苦手だったスクラムでコツをつかめたのが大きいと思います。正直に言うと、昨季までは逃げていました。(アシスタントコーチの)滝澤さんからも課題として指摘されていたにもかかわらず、得意なフィールドプレーでがんばればいいや、と。
 変化のきっかけは、この春に約一週間、リーグワンのチーム練習に参加したこと。そのクラブの1番のレギュラーは自分と似た体型なのに、スクラムがすごく強いんです。この体格に適した組み方があるようで、極意というか、本当にいろいろな技術を指導してもらいました。自分でも驚くほど意識が変わりましたし、そのとき教わった首のトレーニングはいまも欠かさず続けています。
 今季はサイズアップとスクラムの強化がチームのテーマなので、試合当日の体重は109~110kgで臨んでいます。ベストよりもやや重く、フィットネスがきつく感じるときもありますね。でもフロントローは後半途中で交代するケースが多いですし、出たからには最初から全力でやりきりたいな、と。試合終わればバスに乗って帰るだけですし(笑)。がんばります!!

SO伊藤耕太郎
だれもが認める大学ナンバーワンの司令塔をめざして


多くの方から「今季の明治のBKはいい」と評価してもらえるのは、素直にうれしいですね。現時点でアタック、ディフェンス、ゲームメイク、すべてがうまくいっていて、最終的には日本一のBKになれる自信があります。昨季は丁寧にうまくやろうとし過ぎていましたが、今季はチャレンジできているのが大きいですね。裏に蹴る、オフロードを狙う、ギャップを突いて自分で仕掛ける。選手一人ひとりがこうしたプレーに果敢に取り組めていることが、毎試合の成長につながっていると思います。
 僕自身も落ち着いてプレーできています。今季のBKが意識しているのは、深さと幅を使ったアタック。徐々にコツがつかめてきて、実際のゲームでも周りの空いている選手をうまく活かせるようになってきました。
最終学年の今季は、ランとゲームメイクどちらもパーフェクトな形を見せたいですね。昨季の大学ナンバーワンSOは高本幹也さん(帝京/現・東京サントリーサンゴリアス)でした。今季こそは伊藤大祐(早稲田)たちに負けないように、だれからも大学一のSOだと言ってもらえるような完璧なプレーをめざします。

寮長/SO・FB池戸将太郎
FBでブレイク 魅せるプレーで明治を勝利へと導く


この春はアタックもディフェンスも、昨季以上の手応えがありました。高い意識を持って練習に取り組み、それを試合で出そうとする姿勢で臨めているのが大きいと思いますね。ゲームでの出来不出来は別として、チャレンジする意欲はみんな持っています。課題というか、帝京との試合が流れたのは残念でした。自分たちの本当の立ち位置や相手との力関係を完全に把握できなかったので。日本一になるには、帝京は乗り越えなければいけないチーム。大学選手権で優勝できるだけのプレーの精度を練習の段階から意識しているので、それは継続していきたいですね。
 今季任されているFBは、最後尾で余裕を持った状態で視野を保てるので、それがいいプレーができている理由なのかなと思います。ただ、ある程度のパスやキック、ランはできているかもしれませんが、ハイボールキャッチやラインコントロールなどFBに必要なプレーはまだまだあって、もっとレベルアップしないといけない。そうして安定感を備えたうえで、ときには思い切り仕掛けたいですね。見ていて面白いプレーが結果につながればうれしいですし、それが実現できるようにがんばります。