明大ラグビーファンクラブ

最新ニュース

ALL FOR Meiji チームを陰で支えた4年生をClose up!(VOL.30)

このエントリーをはてなブックマークに追加

堀越智成主務
4年生全体の頑張りを見て 『このチーム、いいな』って心から思えました


多くの学生スタッフを統括し、クラブのスムーズな運営に尽力。 チームに欠かせない存在として陰から明治を支え続けた、主務の堀越智成さん。 裏方だからこそ味わえる苦労や喜びを聞いた。
 

ファンからマネージャーへ HPのリニューアルにも貢献

 明治のラグビー部に関わりたいと思うようになったきっかけは、父の存在が大きかったですね。 父は明治出身ということもあって、中学生の頃から会場で試合を見るようになっていました。 特に魅力に感じたのは、チームやファンの方の熱量。 当時は優勝こそできませんでしたが、帝京や早稲田など強いチームに立ち向かう姿や、それを応援するファンの皆さんの熱い想いに心を惹かれていきました。 自分でプレーしたいとは思いませんでしたが(笑)、何かしらの形でラグビー部に携わりたいと自然に思うようになり、入学後にマネージャーになったという感じですね。
 いまでこそ男子マネージャーの数も増えましたが、当時のマネージャーは女子しかいなくて、先輩たちにも「この子に何をさせたらいいんだろう?」と、すごく気を遣わせてしまっていたと思います。 僕自身も「男だからこそできることってなんだろう」と考えているうちに、1年目は過ぎてしまった感じはありましたね。
 だから2年生のときは少しでも部に貢献したいと、HPのリニューアルを当時の田中監督に直訴しました。 正直、ファンだった時代から見づらいと感じていたので(苦笑)。 監督を含めたスタッフの前でプレゼンをして、最終的にOKをもらい、より見やすいものに変えることができました。 費用は多少かかったのですが、自分発信で何かができたという意味では、マネージャー時代でいちばん印象深い出来事になりましたね。
 副務だった3年生のときは、翌年に主務になるための準備の時間でした。 当時、主務だった松下忠樹さん(現クボタスピアーズ船橋・東京ベイスタッフ)のもとで、取材対応や対戦相手校との交渉などの実務を近くで見せてもらいながら、できる範囲でサポートをしていました。 主務の今季は、対戦相手校だけでなく、協会とのやり取り、宿泊の手配、スケジューリング全般が主な業務でした。

結束していく4年生をいつも通りの姿勢で支える

 4年間のいちばんの思い出は、今季の大学選手権の4試合ですね。 いつ終わってもおかしくない緊張感のなかで、徐々に結束力が高まっていくのを感じました。 試合に出られない選手も含めて4年生全体の頑張りを見ていると、「このチーム、いいな」って心から思えましたね。 特に今季の4年生はルビコンの選手が多く、紫紺を着られるチャンスは少ない。 それでも腐らずにチームを支えようとする姿勢は本当にすごかった。 ペガサスの選手もルビコンの選手を蔑むような言動は決してしなかったし、そういうチームだったからこそ、決勝まで進めたと思います。
 僕たちスタッフは勝ち負けに一喜一憂せず、常に同じ態度でいつも通りのサポートを続けることが、選手の負担を和らげると考えて行動していました。 「選手権だから頑張ろう」なんて口に出さなくても、それはみんなが理解していたので。 また時折、選手から「ありがとう」や「助かってるよ」と声をかけられることもあって、それは励みになりましたし、裏方を続けてきてよかったと思える瞬間でしたね。
 新年度からは明治の大学職員になります。 明治大学はたくさんの魅力があり、それらを発信することで、大学そのものをより発展させていきたいです。 そのなかで、これからもラグビー部をサポートできるような仕事ができればいいですね。