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ALL FOR Meiji チームのトライゲッターは主務兼任 W T B・紀伊皓太(VOL.12)

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W T B・紀伊皓太
体の強さを武器に、僕のサイドでゲインを切りたい


僕が倒れずにゲインすればチャンスになる

――今季は慶應戦までに10トライをあげています。WTBとして手応えのあるシーズンを送れているのでは?
夏合宿の練習試合では1トライも取れず、悔しい思いをしました。
そのとき、「ボールタッチ数を増やして、勝負するのがお前の仕事だ」と小村さんから言われて、もっと自分からボールをもらいにいって勝負しようと、意識を変えられたことが大きいですね。

――パワーを生かし、相手に当たって突破していくプレーが目立ちます。
高校時代は当たることが嫌いでしたが、明治に入ってから、同じWTBの齊藤剛希のプレーなどを見て、体の強さが足りないと実感しました。
ウエイトなどで体重も10キロほど増やして、ちょっと当たられたくらいでは倒れなくなりましたね。
外側の選手が、倒れずにゲインすればチャンスになるので、強いプレーを意識しています。

――BK全体が好調ですね。
WTBでいうと、僕のサイドで大きくゲインをして、最後は逆サイドの(成田)秀平がトライを取るのが理想。
BK全体では、僕とCTB2人でゲインを切って、秀平とFBの田村熙で仕留めるイメージはありますね。

――今季は主務も兼任されていますが、選手との両立が難しいのでは?
高校時代も、周りから求められてキャプテンをやったくらいなので、プレーに集中したいから主務をやれないという考えはありません。
それに加えて、副務の池下龍之介が、頑張ってくれているのが本当に大きいです。
試合前日までは僕が主に携わって仕事内容を確認して、当日は僕の代わりに池下がそれを行うという流れができています。
そういう環境のおかげで試合にも集中できて、うまくいっています。

明早戦には今年一番の早稲田が来る

――明早戦が目前に迫っています。今季の早稲田の印象を聞かせてください。
ケガ人が多く、うまくいっていない印象があります。ただ、ピーキングがうまいチームですし、日本代表の藤田慶和も戻ってくるはず。いい選手は揃っているので、明早戦には今年一番の早稲田が来ると想定しています。

――日川高校の同級生で、副将を務める佐藤穣司選手もいますね。
穣司は1年生のときから出ていて、「明早戦で戦いたいね」という話をずっとしていました。僕はこれまで明早戦のメンバーに入れず、今年が最後のチャンス。周りからも2人の戦いが見たいと言われているので、何としても出場したいですね。

――明早戦は特別ですよね。
両チームとも「絶対に負けたくない」という気持ちが強く出る試合だと思います。
こういう試合はなかなか経験できないので、気持ちを前面に出して戦いたいですね。

――では最後に、明早戦に向けての意気込みをお願いします。
今季はFWとBKが一体化したラグビーをしています。
ファンの方がイメージされる明治のラグビーとは異なるかもしれませんが、接点など明治の武器となる強さは失っていません。僕自身も、早稲田の速さに対して強いプレーで圧倒することが目標です。それができれば、おのずと結果はついてくると思うので、自信を持って戦います。