明大ラグビーファンクラブ

最新ニュース

幹部に聞く今シーズンの意気込み(VOL.31)

このエントリーをはてなブックマークに追加
最上級生のなかでも特に大きな責任や役割を担う幹部たち。それぞれの立場で、どのようなリーダーシップを発揮し、チームをよい方向へと導いていくのか。 その想いと決意を聞いた。  

副将/PR 大賀宗志
自分らしさを失わないシーズンに


 昨季の大学選手権は、準決勝までは持ち味であるスクラムでチームを引っ張ることができたと思います。 しかし決勝の帝京戦では力を発揮できず、その舞台で勝つことを目標に1年間やってきただけに、悔しさと課題が残ったシーズンでした。
 今季は主将の(石田)吉平から指名を受けて、副将を務めます。 大事にしているのは、必要以上に責任を感じて自分を変えないこと。 自分はおちゃらけキャラというか、いじられキャラなところがあって(笑)、それが副将になったからといって急に妙な真面目さを出しても、周りの選手や後輩は戸惑うだけだと思うので。 あくまでも自分らしく、もちろん副将としての責任を持ちながらチームに貢献していきたいですね。
 昨季の決勝で悔しい想いをしたスクラムですが、この春は「塊になって真っ直ぐ押す」をテーマに取り組んでいます。 選手同士の肩とお尻のラインを揃えて押すことで、相手のスクラムを崩して壊すイメージ。 これはベースとなる押し方なので、シーズンが深まるにつれて完成度が高まっていけば、押していく角度や方向などいろいろな応用が利くようになるはずです。 “大学選手権の決勝で押し勝てるスクラム”を目標に、これからも努力を重ねていきます。

副将/SO・CTB 齊藤誉哉
全員が向上心を持って大学日本一を目指す


 自分は幹部にはならないと思っていたので、(石田)吉平から副将をやってほしい、と言われたときは驚きました。 ただ、幹部であるかどうかは関係なく、「最上級生としてどのようにリーダーを支えていくべきか」を新チームが始動する前から考えていたので、副将に指名されたときはワクワクしましたね。
 これまでの3年間は自分にフォーカスを向けていましたが、副将になったことで常にチーム全体を見るように意識しています。 特に雨の日の朝練はミスも多く、雰囲気も暗くなりがちなので、率先して声を出すなどチームのことを考えた行動を意識的に増やしています。
 自分の強みは、1年生からゲームに出て多くのポジションをこなしてきた経験値。 レギュラーポジションをとるために、キックやパスなど引き出しの多さで勝負していきたいと考えています。 逆に課題はディフェンスですね。 外側の守り方や身体が大きな選手への対処にまだまだ不慣れな部分があるので、改善できるようにしていきたいと思います。
 昨季からメンバー入りしている選手も多く、選手層も厚いので、全員が向上心を持って日々の練習に臨んでいけば、大学日本一になれる自信はあります。 今季も応援よろしくお願いします。

寮長/HO 紀伊遼平
ラインアウトは基礎を突き詰めていく


 昨季の(大学選手権の)決勝は完敗だったとよく言われますし、実際に帝京が明治よりも強かったのは確かですが、決して勝てないゲームだったとは思いません。 実際に試合終了直後、今季の主将になった(石田)吉平と電光掲示板を見ながら「流れをつかむチャンスは何度かあったよね」「あのトライがなかったら……」という話をしていました。 また、帝京の選手たちが喜ぶ姿も映し出されていたので、「来年は自分たちが……」という想いがより強くなりましたね。
 今季のラインアウトに関しては、高さのあるジャンパーが揃っているので、スローワーとしてはピンポイントで合わせられれば、まず間違いなくマイボールを確保できるという感覚があります。 ただ、そのためにはリフトをマックスまで真っ直ぐ上げないといけませんし、スローイングも正確さが必要です。 「高さがあるから、ある程度でいいや」ではなく、基礎の部分を徹底的に突き詰めて、質の高いラインアウトを完成させたいですね。
 個人の目標はやはり、スタメンでの出場です。 2年生からメンバー入りはしていますが、先発で出られたのは昨季の春季大会の数試合。 最高学年の今季こそは対抗戦、大学選手権で2番を背負えるように、より一層の努力を続けていきたいです。

主務 小林瑛人
主務はチームの裏の看板 当たり前のことを当たり前に


 小学1年生からラグビーを始め、明大中野にもスポーツ推薦で入学するなど、当初は選手としての入部を希望していました。 付属校のセレクションの枠に入れると思っていたのですが、結果は不合格で……。 自信があっただけに打ちひしがれていたところ、当時の監督である田中澄憲さんから「グラウンドスタッフで入部しないか」と声をかけられました。 とても思い悩んだのですが、憧れだった明治の一員として何かを成し遂げたいと思い、入部を決意していまに至ります。
 今季から就任した主務は、外部の方とのやり取りが多い役職です。 私の言動ひとつで部そのものの印象が変わるため、とても責任を感じています。 特に意識しているのは、あいさつや御礼のメールなど当たり前の業務をきちんとすること。 主将の石田が表の看板だとすれば、主務は裏の看板という立ち位置でもあるので、協会やご協力いただいている企業の方によいイメージを持ってもらえるように日々、頑張っています。
 チームスタッフとしての今季の目標は、小さなことの徹底。 道具を丁寧に扱う、後片付けをきれいに行うなど、神鳥監督が大事にされている、チーム全体の神髄を意識しながら選手がプレーしやすい環境を作っていきます。