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ALL FOR Meiji 今季の悔しさを糧に、来季への誓い(VOL.27)

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SH 飯沼蓮

“明治らしくない”いい意味で雑草軍団として戦い抜く

 今季は、FWの選手がゲインラインの近くに浅く立って詰めていくという新しいラグビーにチャレンジしようとしていたのですが、それをしっかりと落とし込めないままシーズンを迎えてしまいました。シーズン開幕直前の(山沢)京平さんのケガなどいろいろなことが重なって、明治のラグビーを作りきれないまま終わってしまったという感じです。僕自身もゲームの流れを変えるプレーを試みたり、試合の状況を読んでハドル(円陣)の中で何を修正すべきかをもっと伝えられたらよかったと思います。
 来季の主将を務めることになりましたが、今季採用していたリーダーズグループを来季はあえてなくします。そのほうが、4年生全員がリーダーとしての当事者意識を持てると考えたからです。下級生にもどんどん声をかけて、学年は違ったとしても意識に差のないチームにしていきたいと思っています。また来季は、(箸本)龍雅さんや京平さんのようなスター選手が少なくなります。だからこそ全員でひとつになって、“明治らしくない”雑草軍団というか、常にチャレンジャーの気持ちを持ってひたむきにプレーできるチームを作っていきたいですね。明治の誇りを忘れず、1試合1試合を勝ち抜いていきます。

PR 中村公星

自分たち新3年生も積極的に声を出してチームを引っ張る

 今季は前年のフロントローのレギュラーが全員卒業したこともあって、勝負の年だと捉えていました。1番のポジションは山本耕生さんと競っていると思い、少しでもレギュラーに近づくために活動自粛期間も寮に残りました。その結果、帝京戦からスタメンに定着することができ、自分の役割であるスクラムをしっかりと組めて、試合でも安定したプレーができました。
 そのスクラムは、1年生のときは姿勢や身体の強さで負けていて、先輩たちとうまく組めませんでした。そのためウエイトトレーニングを中心に身体作りに励み、組み方を先輩に聞くなどして改善できたのが大きかったと思います。特にアドバイスをくれたのが安昌豪(現・キヤノン)さん。もともと姿勢が高かったのを“股関節を入れる”ことで低くするように、といった細かいテクニックをたくさん教えてもらいました。
 今季は上級生が引っ張ってくれたので、それについていくだけでよかったのですが、来季は上級生という立場になります。4年生に任せきりになるのではなく、自分たち新3年生も積極的に声を出して引っ張っていかないといけません。
そして大学選手権優勝を目標にチーム一丸となって頑張ります。

CTB 廣瀬雄也

周りをいかして多彩なアタックを仕掛ける

 まさか自分が1年生からレギュラーになれるとは思っていませんでした。初スタメンとなった帝京戦は、最初のボールキャリーでノットリリースザボールを取られたり、パスをインターセプトされるなど、試合の入りは正直よくなかったです。それでもキャプテンの(箸本)龍雅さんに、「狙いどころは全然悪くない。気にせずにそのままでいいよ」と言ってもらえて、メンタル的にも焦らず、いい緊張感を保つことができました。プレーしていて本当に楽しかったですね。
 また(児玉)樹さんとCTBのコンビを組めたのも大きかったと思います。樹さんは身体が強く、縦に行ける選手なので、そのおかげで僕もうまくプレーできました。樹さんは僕のプレーを信じてくれていて、僕が仕掛けたら絶対に裏から出てきてくれますし、逆に樹さんが前に出たら僕も内か外についていくようにしています。来季も12、13番でトライを演出していきたいですね。
 自分が得意なのはパスやオフロード。サッカーでいえばイニエスタのように周りをいかし、自分がきっかけでトライできたときがラグビーをしていて楽しいと思える瞬間です。来季は今季の経験を大切に、もっと冷静にいろいろなアタックを仕掛けます。