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今季の抱負について、コーチに聞きました!(創刊号)

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今季の抱負について、コーチに聞きました!

細谷直ヘッドコーチ

ヘッドコーチに就任する前、FWが劣勢を強いられている試合をスタンドから観戦していました。そこでコーチ就任以来、吉田監督とともに走れて、かつFW が前に出ていけるチームづくりを目指してきました。
何よりラグビーはセットプレーの強さとブレイクダウン(接点)での攻防がカギを握ります。そこをいかに制するかに力点を置き、セットプレーの強化とブレイクダウンでいかに立った状態でボールを継続(支配)しながら、前に出て連続攻撃を仕掛けられるか。ここにこだわっています。
就任当初は、個々のスピードや体幹の強さも含め、フィジカル面が強豪チームに比べて劣っていました。この2 年間はフィジカル面の強化に着手し、ウエイトトレーニングやスピードトレーニングを導入してきました。
ブレイクダウンではフィジカルの差が現れます。その局面において自分のストロングポジション(体を曲げず)で接点に勝つことで、はじめて自分たちが前へ出られます。現在もトレーナーの下、ウエイトトレーニングは週3~4 回、1 日1.5 時間は行っています。
今季はこれまでに積み上げてきた部分を活かして、得点能力を上げて強豪チームから如何にしてトライを奪えるかを主眼に練習に取り組んでいます。また、春シーズンでは、昨シーズン見せていた堅いディフェンスにやや綻びがありました。
大学の場合、社会人と違って、毎年メンバーが大きく入れ替わります。ディフェンスの基本ストラクチャーはすでに出来上がっているので、あとは新しいメンバーで秋の公式戦までに実戦で整備して精度を高めていければと思っています。ブレイクダウンも含めて、1V1 のタックルがゲームを大きく左右するので、こだわりを持って取り組んでいきます。
秋には皆さんが期待するセットプレー、特にスクラムやラインアウトからのモールも連続攻撃に絡めながら、随所に明治らしいラグビーを披露したいと思っています。大いにご期待ください。


高橋一聡FWコーチ

今季からコーチに就任しましたが、『シンプルに前に出るFW をつくる』ことが私の役割だと認識しています。セットプレーや接点でのプレー、タックルをはじめ、相手とのコンタクト時に、前に出る意味合いなど、細かい技術も当然ありますが、メンタル面も含めて選手たちに伝えていきたいと思います。
久しぶりの現場に復帰して、明治のFW に対しては感心する部分と物足りない部分を感じています。FW全体が意志をもってユニットとして動いていますし、みんな頭を使ってプレーをしています。そのための練習もしっかりと行えています。一方でセットプレーだけでなく、すべての接点において個々の力強さを出し切れていない部分もあります。
フィジカルは決して弱くはありませんし、少しずつFW のパフォーマンスも上がっています。スクラムの練習もかなり行っていますし、誰がA チームに入ってきてもおかしくない状況です。あとはいかに自分たちのパフォーマンスを発揮できるかでしょう。
明治のFW というのは、大事なベースの部分は僕らの現役時代と何ら変わっていないと思います。そういう部分をしっかりと夏までに完成させて、細かいところは夏合宿で取り組んでいきます。
今シーズン、皆さんにはずばりFW を見てほしいと思います。