明大ラグビーファンクラブ

最新ニュース

2012年 竹内組 始動(創刊号)

このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年 竹内組 始動(創刊号)


4年前─新人明早戦で96 対0というスコアで歴史的勝利を収めた1年生は、早速秋シーズンにはAチームのスタメンに名を連ねるなど、下級生時代からチームを引っ張ってきた。そんな彼らが、遂に最終学年を迎える。才能溢れる4年生の中から今季の明治の舵取り役を任されたのが竹内健人主将だ。その主将を堀江恭佑・染山茂範両副将がサポートする。3人に、今シーズンに懸ける思いを聞いた。

主将
FL 竹内健人(たけうちけんと)

営4 天理高

―吉田監督から主将に任命されたときの率直な気持ちを教えてください。
高校時代まで主将を務めた経験がなかったので、正直驚きました。もともと主将タイプの人間ではないですから。
自分としては明治の歴史や伝統を変に背負いこまず、シンプルに大学王座に向けて今年のチームの特徴を最大限に活かすことを考えています。

―今年の4年生はどういう特徴がありますか?
堀江を筆頭に、今年の4年生はこれからの日本を背負うような力のある選手が揃っています。各人、ラグビーに対する意識はかなり高いと思います。フィジカルトレーニングにしても、堀江の姿を見ると、自分ももっとやらなければという気持ちになりますし。本当にいい手本が同期にいます。
チームとしては、どちらかといえばアタックが好きなやつが多いので、アタックの回数をどんどん増やしたい。ボールを持ったら、FWもBKも前へ出る。下級生時代からAチームで出場していた選手が他の代よりも多かったですし、そういった経験が今年に活かされると思います。

―途中ではありますが、これまでの春シーズンの戦いぶりを振り返ってください。
もっとアタックを仕掛けていきたいのに、自分たちのミスでそのチャンスをふいにしています。とにかくミスを減らさなければならないと思います。現状は勝てていないので、今、チームは関東で一番弱い。ここからどれだけがんばって、チーム力を上げていくかですね。
勝つという思いをもっと持たなければならない。監督やコーチがいい雰囲気をつくってくれているが、選手自身が自分たちでやっていかないと。今年はコミュニケーションを特に意識しているので、学生だけのミーティングをもっと増やして、チームを盛り上げていきたいです。

―最後に、今季の抱負をお願いいたします。
主将になっても、スタイルは変わりません。もともと自分は花形プレーヤーでもないので、これまで通り地道に泥臭く、ひたむきにプレーすることを心がけています。そういった姿を通じて、自分らしくチームを牽引していきたいと思います。応援、よろしくお願いします!


副将
NO・8 堀江恭佑(ほりえきょうすけ)

商4 東京高

―副将として、どう主将を支えていこうと考えていますか?
僕の場合は、やはり言葉で伝えるというよりも、とにかくプレーの中で見せていきたいです。自分がボールを持ってアタックするときも、タックルするときも、1対1の局面で必ず前に出ることを意識しています。ブレイクダウンでも自分が越えたい(めくる)と思います。とにかく自分はそこしかできないので、そこを徹底的にこだわりたいです。

―帝京、筑波を筆頭に対抗戦にはFWが強いチームが揃っていますね。
そうですね。やはりラグビーはFW戦で勝てないと苦しい。明治もFWというカラーが当然あるし、スクラムやラインアウトといったセットプレーやモールも決して他大に負けてはいけません。
今年は竹内も言ったようにアタックの回数や時間を長くしたいのですが、春はミスで自滅して相手にボールを渡しているのが現状です。もちろん日本一を目指していますが、その目標を達成するために1試合1試合を大事に戦って、試合ごとに成長していかなければならないと思います。夏に一気にレベルアップして、秋に臨んでいきたいです。

―堀江選手の竹内主将に対するイメージを教えてください。
今年はキャプテン候補が複数いましたが、僕は誰でもいい方向に引っ張っていけると思っていました。竹内は試合での運動量がすごいですね。試合後半までアタックもディフェンスにしても、どんどん仕事をしてくれる。頼りになります。

―最後に、今季の抱負をお願いいたします。
大学日本一はもちろんですが、個人的には明早戦で勝ちたいです。今年で最後ですし、これまで惜しい試合もありましたが一度も勝てていません。何としても早稲田には勝って卒業したいです。


副将
SO 染山茂範(そめやましげのり)

政経4 佐賀工

―吉田監督就任以来、BKでもトライをとれるチームに変わってきましたね。
やはり明治はFWだし、セットプレーで圧倒してくれるので、正直かつてはその部分に頼りすぎてしまい、BKとして勝負できる自信がないまま試合に臨んでいたこともありました。しかし、今は練習からBKの意識が高まり、FWが苦しいときにBKでトライをとりにいく意思統一ができています。

―これまでの春シーズンを振り返ってみて、チームの仕上がりはどうですか?
少しずつですがFWとBKが一体となった攻撃ができてきているように思います。初戦の東海大戦と二戦目の天理大戦はチームとしてかみ合わない部分があったけど、同志社戦や帝京大戦の後半などはいいアタックも見せることができた。もっとやれば、こういう攻撃もできるんだと自信になっています。

―SOとして、自分で仕掛けるシーンが増えている印象を受けます。
昨年はなかなか勝負できるスペースがなかった。今年はスクラムハーフも自―副将として、どう主将を支えていこうと考えていますか?

―試合ではPGも含め、染山選手のキックも大事になりますね。
FWが強いのでキックで敵陣にいけば、それだけでチャンスになります。キックを蹴る際はそこを意識しています。1年生のときはキックも不安定だったけど、3年生でAチームに定着してから、キックに対する意識が大きく変わりましたね。ペナルティーゴールも昨年は決定率が80パーセントぐらいだったのですが、そこを今年は90パーセントぐらいになるよう、キックでもチームに貢献したいと思います。