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4年生が振り返る春シーズン 夏合宿in菅平 (VOL.11)

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4年生が振り返る春シーズン
夏合宿in菅平


夏合宿真っ只中の8月21日、中村駿太主将、東和樹FWリーダー、川田修司BKリーダーによる座談会を開催。
同期、そしてリーダー同士だからこそ言える、本音やアツい思いが飛び出しました。


チーム、そして4年生全体に感じる一体感

――今日はお集りいただき、ありがとうございます。
まずは、今シーズンのチームの強みから聞かせてください。
東 選手主導でミーティングをやるようになったことですね。夏合宿に入ってからも、良かったところと悪かったところを全員で話しています。
川田 そうだね。コーチ陣から一方的に伝えられるのではなくて、選手同士で話し合って、それをスタッフに伝えるようにしています。まず自分たちで自分たちのことを知るというのが、今後に役立ってくるんじゃないか、と。

――そのミーティングが、具体的に試合の成果として出たことは?
川田 練習や試合で出た課題を、次のトレーニングで改善する流れができつつあるのかなと思いますね。
中村 春シーズンは、試合ごとに修正できた部分はそこまでなかったんですけど、夏場以降は特にいいですね。
先日の合同練習でもモールがよくなかったんですが、最終セット前にしっかり修正して、スコアできたのはよかったです。
川田 修正能力ね。
東 3本あったうち最初の2本がうまくいかなくて、最後に修正したことが形になりました。

――以前、中村主将に話をうかがったとき、この4年間でもっともまとまりのあるチームだと言っていました。
川田 それは感じますね。あと、4年生全体の仲もいい。
東 今年は特にかなあ。Aチームで出ていない4年生も頑張ってくれていて。
中村 それは感じる。
東 CやDチームであっても、それぞれで引っ張ってくれているのを感じるので、学年の一体感はあるよね。
中村 やっぱりみんな勝ちたいと思っているし、そういう思いが4年生になって強くなって、自然とそうなったよね。

――なるほど。プレーの質でいうと、春シーズンのゲームではFWの力強さが目を引きました。
東 FWだとスクラム、ブレイクダウン。
試合ごとによくなりました。もちろん、まだまだこれからですが、シーズンを通してセットプレーとブレイクダウンは精度を上げていきたいです。
中村 去年も春は調子がよくて、この9月からあまり伸びず、最後に勝てなかった。
だから、ここからの伸びしろ次第かなと。
ただ、間違いなく力はあるので伸ばしていける自信はあります。
川田 FWが前に出てくれると、BKとしてはいい展開ができるので、本当に助かります。
あとは、パスやラインなどのファンダメンタルスキルを上げていって、クオリティを高めることが必要ですよね。

――丹羽監督も、早稲田戦のBKに関しては評価されていました。
中村 いやあ、頼もしいですね(笑)。
川田 ハッハッハ、怖いな。
中村 確かに(春の)あの試合はBKで取りきってくれたし。
川田 ああいう展開になると、どんどん回していけるからいいよね。

FWがやるべきことをやれば結果は自然と出る

――夏合宿前の7月末から8月頭にかけて、網走でFW合宿を張ったそうですね。
中村 社会人と一緒に練習させてもらったのですが、やはり押されるシーンのほうが多かった。
ただ、自分たちの形で組めているときは押せましたね。
あと、このときはAよりもBチームのほうがよかったよね。
東 そうだったね。
中村 Bチームのほうが、高さに対応できていたんですよ。
東 この時期に社会人と練習できたことは、チームとしてプラスになりました。

――この間、BK陣は?
川田 残ったFW陣と八幡山で練習していました。
基本的なスキルの向上と、攻守のコミュニケーションの徹底。
これは夏合宿でも継続しましたね。

――7月は特に走り込んだようですね。
中村 きつかったですね。
川田 僕なんか毎回のように吐いて……。
東 1回の練習で6000とか7000メートル走ったよね。
中村 スタッフの求めている、フィジカルやフィットネスのレベルはもっと高いところだと思うんですけど、そこに徐々に近づけている実感はあります。

――いよいよ対抗戦が始まりますが、やはり王者・帝京の話は外せません。
東 大きいことは言えないですけど……。
川田 ハッハッハ。
東 まあ、FWのやるべきことは限られているので、阮コーチから言われていることをFW全員がクリアできれば、いい結果が出ると信じてやります。
中村 セットピースを安定させて、ボールを持ったらしっかりと前に出る。
東 ラインアウトモールも武器にしていきたいので、シーズンに入っても継続してやっていて、確実に得点できるモールを作っていきたいですね。
川田 あとは、22メートルラインに入ってからの得点力の差。
その差を埋めるためにBKの精度を高めていきます。
自分はディフェンスが持ち味なんですが、アタックがずっと課題なので、そこでも貢献したいですね。

――ちなみに、キャプテンの中村選手から見て、FWリーダーの東選手、BKリーダーの川田選手は、どんな選手ですか。
中村 (川田は)中学校から一緒で、明るいキャラクターですね。
しっかりしている部分もちゃんとあります。
アズは、THE職人(笑)。
東 マジで!?
中村 チームが緩みそうになったら声をかけてくれたり、僕のいないところで動いてくれたり。
本当に信頼しています。

――お話をうかがう限り、リーダー陣や4年生全体の一体感が伝わってきます。
川田 もう何年も勝つことができていない帝京を倒して、最後はみんなで笑顔で卒業できたらいいですね。

――期待しています。今日はありがとうございました。
全員 ありがとうございました!