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主将・副将が語る“ 誇りを取り戻す”シーズンの始まり【飯沼蓮】(VOL.28)

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飯沼蓮主将


「いつもとは違った色の明治を見せたい。自信はあります」
終わらないコロナ禍。難しい状況が続くなかでも、新主将は理想とするラグビー、私生活を実現するために前を向いている。


 

クイックテンポな攻撃的ラグビーを目指す

 この春はこれまで経験したことがないほどハードなフィットネストレーニングを行っています。今季の明治が目指しているラグビーは、相手がわかっていても止められないほどクイックテンポなアタック。その土台となるのがフィットネスなので、春から取り組み始めました。
 練習自体が苦しいので、時折、チームの雰囲気が悪くなることもあります。だからこそ、大事になってくるのがアティテュード(態度)の部分です。自分がどれだけ辛くても周囲に声をかける。ヒザに手をつかない。移動のときにはジョグを欠かさない。こうしたことを意識して、いい雰囲気を作っていこうとリーダー陣で話し合っていますし、スタッフにも評価してもらっているので継続していきたいです。
 実際のゲームでは、こうした前提のうえで、一人ひとりの選手がワン・ブイ・ワンで勝つことが大事。一歩でも前に出て、精度の高いブレイクダウンを成功させる。そうして初めて、SHである僕もクイックなボールを出せます。理想とするラグビーを実現させるために、僕自身、周りをうまく動かすことを意識していきたいですね。

新旧指揮官に共通する明治としての誇り

 新チームが始動する際に、監督交代について説明を受けました。もともとそういう話を多少は耳にしていたので、心構えができていたというか、「やっぱり、そうだよな」と。いま思い返すと、キヨさんからはハーフとしてたくさんのことを教わりました。アドバイスを受けて初めて気づいたこともありましたし、キヨさんがいたからこそ、自分もここまで来られたと思っています。
 そのキヨさんが監督を交代するまでにチームの土台をしっかり作ってくれましたし、ずっとコーチをやってくれている(伊藤)宏明さんもいるので、やることは大きくは変わりません。作ってくれた基盤をプラン通りに進めながら、新監督の神鳥さんから新しいものを取り入れて、チームとしてさらに進化していきたいですね。
 神鳥さんはやさしい印象を受けます。よく言われているのは凡事徹底、みんなができる当たり前のことを徹底的にやろうと。キヨさんが退任する日に挨拶に行ったのですが、そのときにも「正しいことを正しいと言える人間に一人ひとりがなってほしい」と言われて、共通するものを感じました。今季のスローガンのMEIJI PRIDEには、どんなときも明治の誇りを持って行動しようという意味も込められているので、改めて大切なものがわかりました。
 何よりチーム作りは順調ですし、クイックテンポなラグビーという今季の色を自分たちはしっかり認識できています。全員でひたむきにやるしかないという思いもありますし、いつもとは違った色の明治を見せたいですね。自信はあります。