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主将・副将が語る“ 誇りを取り戻す”シーズンの始まり【大石康太】(VOL.28)

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大石康太副将


「日々の練習に必死に取り組み試合の出場へとつなげたい」
昨季までAチーム出場の経験はない。それでも副将に選出された大石は、自分自身とチーム全体を律しながら、レギュラーポジションを目指していく。


 

明治である以上すべての試合に勝利する

 昨季までは一度も紫紺を着られませんでした。それでも副将に選ばれた以上は、試合に出ることが何よりも大事だと思っています。そのための準備を言葉ではなく、身体で表現できるように、毎日の練習に取り組んでいます。
 今季初めてAチームの公式戦に出場していますが、B以下のゲームとそれほど違いは感じていません。試合に対する熱も変わりませんし、すべて同じ気持ち、意識でやっているので、Aのゲームだからといって緊張もそれほどしません。
 紫紺を着る重みは感じますが、明治である以上はカテゴリーに関係なく、すべての試合に勝たなければいけないので。むしろ、いつもの練習のほうがより緊張感はありますね。練習でのパフォーマンスが悪いとゲームには出られませんから。
 そう考えると、やはり試合に出るために常に全力で準備できるかどうかが大事です。ディフェンス、アタック、どちらも練習の段階から100%で臨む。そこを強く意識するようにしています。
 レギュラー争いはし烈です。もちろん自分が出場するために努力をしていますが、最終的に誰が出るにしても、自分自身悔いを残さないために初めに話したように日々の練習に必死に取り組む。そして、結果として試合の出場へとつながれば、それが一番いい副将像なのかなと思います。

よりよい組織にするために言い続ける

 それまで公式戦の出場経験がなかった僕が副将に選ばれたのは、人として当たり前のことを当たり前にできる部分を認めてもらえたからだと思います。
 逆にいえば、チーム全体でもそういうものを求めているのだととらえていますし、自分自身も継続しながら、周りの選手たちにも要求していかないといけない。それが直接、ラグビーの結果に影響するかどうかはわかりませんが、自分たちの少しの油断が、相手に細かい隙を見せることにつながる可能性もあります。そういうことも考えながら、一人ひとりの意識をもっともっと変えてほしいというのが本音です。
 いまチームではオーナーシップ(所属意識)といって、自分をしっかりと律して、所属するチームに対して何をすべきかを考えるということをずっと言われています。つまり罰の意識でやるのではなく、次の人のことを第一に考えて行動できる選手が増えれば、さらにいい組織になれるはずです。
 春シーズンが終わり、夏合宿が始まるまでの期間はしっかりとトレーニングできる時間があります。春に出た課題をチームがさらに成長するための糧として、それに対して選手が主体的にアジャストする。そういう意識を持ちながら、ハードに取り組んでいきたいですね。