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対抗戦開幕 武井日向主将の胸中(VOL.23)

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昨季日本一に輝いたチームを引き継ぎ、今季キャプテンという重責を担う武井日向。キャプテンとしての立ち位置、チームとしての戦い方――。連覇を狙う明治の「柱」が、今を語る。

 


対抗戦は前半3試合と中断期間がカギを握る


 今季の対抗戦はワールドカップの中断期間があるため、中断前の前半3試合をしっかりと勝つことが大切です。
特に初戦の筑波戦は絶対に負けられない試合なので、まずそこにフォーカスしています。対抗戦の前半戦は春の延長線上といったイメージが強くなると思います。今のチームの良い状態をしっかりとキープしながら、細かな部分も含めてレベルアップしていかないといけません。
 その上で、中断期間の6週間でいかに個人、チームともに成長できるかが重要です。後半戦は11月から再開されますが、おそらく相手も全く別のチームになっているはず。その期間は本当に突き詰めて、ストイックにやらないと強豪校に勝てないと思っています。
 春季大会はBグループでしたが、そのぶん、自分たちに向き合って、しっかりと昨季からの「積み上げ」ができたという自信はあります。昨春と比較しても、間違いなく明治のスタンダードのレベルは上がっています。
 チームとしての最大の目標は大学選手権の決勝で勝つことですが、そのためには対抗戦でもしっかりと結果を残さなければいけません。連覇は意識していますが、その意味では試合に向けた準備や練習も日本一のクオリティが求められるので、まだまだ現状に満足していません。
 例えばスクラムひとつをとっても、リザーブの選手との差があります。そこはチームとしても変えていかなければいけない課題。スタンダードは上がっていると思いますが、ヒザをもっと低くするといった細かな質、そういう部分をもっとこだわってやっていきたいです。



キャプテンとして人間的にも成長したい


 昨季日本一になったチームでキャプテンを任されるというプレッシャーはもちろんあります。ただ、その中で(田中澄憲)監督ともしっかりとコミュニケーションは取れていますし、話し合いの中で自分が選ばれたので、その期待にはしっかりと応えたいという思いはあります。小学校からずっとキャプテンをやってきましたが、伝統ある明治でキャプテンになるということはこれまでとはやはり全然違います。
 いろいろな人に見られる立場になるのでプレーはもちろん、人間的にも成長しなければいけないと思います。周りはもちろんですが、何よりも自分に厳しく。僕はフロントローなので、つらいときでもしっかりと走る。身体の大きな選手がそういう姿勢を見せれば、言葉に出さなくても周りの選手を鼓舞することができると思っています。もちろん、厳しくしなければいけないところはしっかりと伝えていくつもりです。
 副将の(山村)知也などリーダー陣はすごくサポートしてくれています。今季の4年生は仲が良くてまとまりもある。ただ、そこはポジティブにとらえることができる部分であり、逆に言うと悪い方向に流されてしまう可能性もあると思います。そういう自覚をもってチームをまとめていきたいですね。
 昨季の大学選手権決勝・天理戦で感じたのは現地に足を運んでくれるファンの方々の応援が、本当に力になるということです。もっと多くの人に明治の試合を見てほしいですし、そのためにも僕たちが感動を与えられるような試合を1試合でも多くしたいと思っています。
 そんな試合を見せることができるように頑張るので、僕たちを応援しに、ぜひ会場に足を運んでいただければうれしいです。