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「早稲田に勝つ!」4年生の誓い(VOL.21)

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最後の明早戦に挑む最上級生たちの心境とは――。
あらゆる面でチームの支柱であり、さまざまな経験を経て、たくましさが増した4選手に決意の言葉を聞いた。

FL井上 遼


芯の通ったプレーで気持ちや覚悟を見せる!

 慶應戦では試合のターニングポイントで、15人全員が同じ方向を向けなかったことが響きました。僕たちリーダーが空回りしたり、焦ったりして、それがチーム全体に伝染した部分もあったと思います。チームをまとめることも大事ですが、まずはしっかり自分のプレーをするということにも集中していきたいです。
 慶應戦の翌日は、キャプテンの福田と祝原、僕の3人で3時間ほど話し合いました。何がよくて、何が悪かったのか。今は長所を伸ばすべきか、短所を修正するべきか。福田とは普段からもよくラグビーの話はしますが、改めてチーム全体を見直す時間が作れてよかったです。目指すところはあくまで大学日本一。負けを認めて、残りすべてのゲームに勝つと全員が思っているのでネガティブになっていませんし、チームとしてもブレていません。
 今季の早稲田はBKにタレントが揃っていて、勢いに乗せると怖い相手。明治の強みであるFWで勝負して、勝利を手繰り寄せたいと思います。ファンの皆さんに「今年の明治は大丈夫」と感じてもらえるような、気持ちや覚悟が表れた芯の通ったプレーを見せますので、応援よろしくお願いします。

FL/NO.8朝長 駿


ブレイクダウンでチームを勢いに乗せる!

 4年生がチームを引っ張り切れていない、慶應戦ではそう感じました。たとえば、前半の最後にペナルティを与えたあとの帰陣。自分たちが「早く戻れ」とか「最後まで集中を切らさずにいこう」と話せていれば、トライを取られることもなかったはず。あとは慶應に合わせて真面目にプレーしすぎた部分もあったので、もっと野性的になれれば、これからのゲームではよい結果が出るはずです。
 昨季の明早戦は、まさかスタメンで出られるとは思っていませんでした。明治には坂(和樹)や井上遼などアタックができる選手が多くいるので、3年生になってからはゲームに出るためにディフェンスを頑張ってきたのですが、それが報われて本当によかったです。今でもそのときの気持ちを忘れず、常に高い意識を持って取り組めています。ジャッカルに関しては、見極めが大切です。相手がなかなか倒れないときは入れないので、味方がロータックルに入ってすぐに倒れた瞬間をいつも狙うようにしています。
 今季の明早戦は会場の雰囲気にのまれず、練習通りにいつものプレーができれば絶対に勝てると信じて、自分のブレイクダウンでチームに勢いをつけたいと思います。

SO忽那鐘太


相手SOを常に意識的確な判断で勝利へと導く

 慶應戦は、最初にトライをとられて焦りが出たと思います。そこでエリアマネジメントを含めて、自分がスタンドオフとしてうまくプレーできていれば、明治の強いFWをもっと生かせたはずですし、強く反省しています。慶應戦に限らず、今季はゲームの入りで失点することが多く、それは普段の練習からつながっていることだと感じたので、リーダー陣で改めて話し合いました。実際、最近の練習ではハンドリングミスが増えていて、それがゲームで大きなものになってしまった。練習中にミスが起きたとき、「なぜ、ミスが起きたのか」「どういうプレーをしたかったのか」など、先輩後輩関係なくコミュニケーションを取って詰めていくことが大事。普段から実際の試合をイメージしておけば、たとえゲーム中にミスが起こってもパニックにならず、ペースを取り戻せるはずです。
 早稲田のスタンドオフ岸岡選手は今季、頻繁にポジションを移動しながら、左右両方にボールを振ってきます。自分が常にディフェンスの枚数などを意識して、的確に指示を出していきたいですね。早稲田をしっかりとイメージして練習に取り組んでいきます。当日は応援をよろしくお願いします。

FB高橋汰地


いつも通り冷静にベストな状況判断を

 今季は一人ひとりが前に出て、チームに勢いをつけられたら自然とテンポも上がり、いいラグビーができていると思います。しかし、慶應戦のようにフィジカルバトルで劣勢になったときが、これからの課題。僕自身もダイレクトタッチを蹴ってしまうなどBK陣にミスが多く、FWを辛い状況にさせてしまっているので、こういう防げるミスに関しては精度をきちんと高めたいです。
 昨季、初めて明早戦に出場しましたが、お客さんの声の大きさがそれまでのゲームとまるで違って驚きました。それに校歌斉唱のとき、明治ファンの方が多いとわかって鳥肌が止まらなくなりましたね。嬉しい反面、プレッシャーにもなりましたが、いい緊張感をもってゲームに臨めました。
 今季の早稲田は若いチームという印象ですが、選手一人ひとりは強いですね。ボールをワイドに振ってきますし、スペースを見つけて狙ってくる力もあって、対戦するにあたっては嫌なチームです。特にスクラムハーフの齋藤選手のテンポと仕掛けには注意しないといけません。ビッグゲームではありますが、いつも通り冷静に、ベストな状況判断をして勝ちたいと思います。