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総力特集 総勢23名! 2014年期待の新人 Interview 2 (1) (VOL.7)

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ALL FOR Meiji 特別版
総力特集 総勢23名! 2014年期待の新人
Interview 2

梶村祐介

帝京に勝って、大学日本一になる!
将来、日本ラグビー界を背負って立つと期待される超大型CTB が、明治にやってきた。高校生ながら、日本代表の合宿に招集された昨秋。圧倒的なフィジカル、スキル、ランニングセンスを披露し、周囲にポテンシャルの高さを見せつけたゴールデンルーキーは明治に何をもたらしてくれるのか。紫紺のジャージを選んだ理由、日本代表への思いなど、その胸の内を聞いた。

打倒帝京のために明治がベストな理由

――入寮も済み、新たな環境での生活がスタートしました。まず明治を選んだ理由から聞かせてください。
帝京を倒したいという気持ちを僕自身、強く持っています。そのためにはFWが押して、ゲームを有利に運んでいかないといけません。そう考えたときに、帝京を倒せるチームがあるとしたら、明治がベストだと思いました。FWが大きくて強ければ、それだけゲームの主導権を握りやすくなります。

――FWが強ければ、自分自身のプレーも生きてきますね。
余裕を持ってプレーできることが一番大きいですね。当然、BKもボールを回しやすいですし、自分たちのプレーもできるようになります。そういう意味で、FWの有利性はすごく重要だと思っています。
個人的にはCTBが基点となり相手を引きつけ、WTBにパスを回して、チームのトライにつなげられるプレーをしたいです。最近、明治の練習を見て感じたのですが、(攻撃側の人数を)余らせるようなランは高校から自信を持ってやっていたので、そこは大学でも通用するかなと思っています。

――明治のBKの印象は?
BKは速い選手が多くいるけど、他大学と比較して体が細いという印象がありました。そこを改善しなければ、帝京をはじめ強豪校に勝つことはできないと思っています。今季の明治はS&Cコーチに、U‐20日本代表のコーチを務められた坂井さんが就任されたので、個人的にももっと強化していきたいです。高3のときは、チーム編成上、自分が突破役にならなくてはいけなかったので体重を増やしましたが、怪我をしてしまったのと、スピードを殺さないために今はベスト体重よりもやや軽いところまで落としました。

――「打倒帝京」にこだわる理由は?
ここまで大学選手権を5連覇していて、誰もがこのまま勝ち続けると思っている強いチームだからです。 今年一緒に入学した同期のメンバーも帝京に勝ちたいという思いを強く持っていますし、その気持ちを4年間維持できれば、絶対に勝てると信じています。

――出身の報徳学園も花園出場の常連でありながら、優勝に惜しくも手の届かないチームでした。そうしたチャレンジャーの気持ちを強く持っているということでしょうか?
そうですね。報徳に入学したのも、明治を進学先に選んだときと同じ感覚です。あとは自宅から近かったことも大きいですね。自転車で通える距離だったので、電車の時間を気にせず、遅くまでウエイトトレーニングに取り組むことができました。

――フィジカルの強さを評価されることも多いと思いますが、特にどこを重点的に強化してきましたか?
昨年の夏にU‐20日本代表に呼ばれるまでは体の前部しか鍛えておらず、下半身の強化にはあまり取り組んでいませんでした。そこで下半身の重要性に気づき、それ以降は背中や下半身など土台になる部分を、体幹トレーニングを含めて強化するようになりました。その頃から自分自身の意識も変わり、体にも変化が表れてきたと思っています。

日本代表に選出されて意識に大きな変化

――昨シーズンの明治の試合は見ましたか?
大学の試合はほとんど見ていません。できるだけ自分に近いレベルのゲームを見ようと思い、高校のレベルの高いゲームが中心でした。最近、少し見るようになったのですが、接点などのプレーが高校レベルとはまったく違うと感じました。しかし、そうしたプレーでしっかりと順応できるようになれば、いいパフォーマンスを発揮できると思っています。

――昨年の秋、練習生という扱いながらも日本代表に選出されました。意識など変わったことはありましたか?
テレビで見ていた選手たちと練習や行動をともにして、感じたことはたくさんあります。あれだけレベルの高い選手たちでも、練習中の集中力はすごく高かったですし、ウエイトトレーニングや食事にもとても気を使っていました。本当の日本代表レベルに到達するためには、僕らの世代から意識を強く持っていなければ追いつくことはできないと思っています。そこから、さらに越えていくには、そういうレベルの選手たち以上にしっかりとした考えを持ってプランを立てる必要があると思うので、考え方や意識という面で大きく変わりましたね。

――2019年、日本で開かれるワールドカップでは、代表の主力になる年齢だと思います。
今回、ジュニアジャパンとしてPRC(IRBパシフィックラグビーカップ2014)に参加させてもらいましたが、格上が相手で、点差の開いたゲームが多くなってしまいました。しかし、タックルする直前に低く潜るなどダウンスピードや低くプレーすることを意識すれば、体が大きい相手にも通用するとわかり、すごくいい経験になりました。
結果として、ケガをしてしまったのは残念ですが、前向きにとらえて、今は上のレベルで通用するカラダづくりに取り組んでいます。

――では最後に、思い描いている大学4年間のプランを教えてください。
1年目から経験を積みたいと思っていたのですが、ケガの影響もあって春シーズンのゲームへの出場は難しい状況です。復帰は8月末から9月を予定していますが、まずはBチームやジュニアなど、どのレベルでもいいのでゲームに出場して経験を積み、来シーズン以降につなげられたらいいですね。最終的には帝京に勝って、大学日本一になる、その目標が達成できるように頑張っていきます!


CTB 梶村祐介
①かじむらゆうすけ
②報徳学園
③政経1
(①よみがな②出身高③学部)