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ALL FOR Meiji 特別版 チーム一丸で打倒早稲田!(VOL.9)

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4年間育ててくれたラグビー部に最高の恩返しをしたい
牛原寛章 寮長


明治というチームを下から支える役割を果たすのが、最上級生の4年生が務める主務と寮長だ。選手のように目立つことはないが、寮内の規則正しい生活や、部の円滑な運営を実現するために欠かせない存在だ。

すべての選手に平等に接する覚悟

――寮長の仕事内容から教えてください。
昨年から寮の食事改善が図られ、1週間前に全選手の食事メニューや食べる時間を提出するようになりました。こうした内容を私が選手から聞いて、提出しています。昨年から任されていた仕事です。

――その流れで寮長に?
そうですね。寮のことに携わってきたので、最上級生になるにあたり丹羽監督から「寮長をやってくれ」と言われて、今の役職に就いています。

――食事以外での仕事は?
掃除の当番表の作成と掲示。僕と3年生の副寮長でチェックしています。寮内で汚れているところがあれば、僕が空いている時間に掃除をすることもあります。
グラウンド以外は僕に任されているので、寮生活のキャプテンという感じです。

――自分では向いていると思いますか。
規律に厳しいタイプなので、向いていると思います。ルールは、すべての選手が同じように守るべきで、特定の個人を優しくするとか、そういうつもりはありません。

――厳しいですね。
学生スポーツは、下級生が上級生の背中を見ています。だから、最上級生の4年生がしっかりやらなければ下級生は動きません。4年生ができていなければ、下級生に注意しても説得力がないので、チームがバラバラになってしまいます。そういうことを新チームになってから始めていきました。

――すべての選手に対して平等にということですね。
4年生に甘くすることも、1年生に特別厳しくすることもありません。4年生でもちゃんとやっていない選手がいたら注意する。色々厳しいことを言うので、多分嫌われていると思います(笑)。
でも、日本一になるためには緊張感のある雰囲気も必要ですから、オンとオフをしっかり切り替えないといけません。

――つらく感じることはありませんか。
いえ、最後に日本一になれれば。それが今の僕の支えです(笑)。

チームを正しく導くことが4年生の役割

――同期の4年生は協力的ですか。
そうですね。僕が言いそうなことを、僕が言う前に注意してくれるようになりました。掃除も、今は選手同士で「ここが汚れているから掃除しよう」という雰囲気が自然と出てきたので、そこはよくなったところでしょうか。

――少しずつ改善されていったのですね。
僕の知らないところで反発もあったでしょう。ただ、キャプテン、リーダー陣を含めて「今年はこれでいこう」と決めたので、最初はみなつらかったかもしれませんが、自然とうまく回るようになっていきました。

――牛原選手は帝京戦で途中出場したように、プレーヤーとしても期待されています。選手と寮長を両立させる難しさは?
それが4年生の役割ですから、難しさは感じません。最上級生の僕たちがチームを正しい方向に引っ張っていくことが、明大ラグビー部に対する恩返しだと思っているので。そのうえで日本一になれれば、最高の恩返しができます。

――明治のFWの最前列というポジションを任されていることに誇りは感じますか。
負けられないプライドは当然あります。今は以前ほど評価されていませんが、押されてはいけないと思っています。FW戦で勝てば、チームも勢いに乗りますし、そこは絶対に勝たないといけません。

――これから早稲田戦、大学選手権と厳しいゲームが続いていきます。
手術をしたこともあって、苦しい時期もありましたが、コンディションはどんどん上がってきています。あとはやるだけです。

――では、最後に意気込みをお願いします。
寮長としては、これまで通り選手全員が規則正しい生活を送れるようにしていきます。選手としてはレギュラーを取って、日本一になって明治での4年間を締めくくりたいと思います。