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【特別企画】ファンクラブ座談会「私たちもメイジを支えます!(VOL.10)

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【特別企画】
ファンクラブ座談会「私たちもメイジを支えます!


ファンクラブが発足して5年目。
この節目に、3名のファンクラブ会員にお集まりいただき、特別座談会を開催しました。
この日は、八幡山グラウンドで法政大学との練習試合が行われたこともあり、今季のチームへの期待や注目選手、明大ラグビーへの思いなど多くの話題で盛り上がりを見せました。(取材日:5 月3 日)

――まずは自己紹介を。卒業年度と、明治のファンになった経緯をお願いいたします。
松井 97年に文学部を卒業した松井です。
きっかけは95年、信野(将人)さんが主将だったときの明早戦ですね。明治が下馬評では圧倒的に有利だったにもかかわらず、最後に50メートルの独走トライを許して負けたという屈辱の試合を生で見ました。明けた1月の大学選手権の決勝も同じく明早戦になったのですが、そのときは「これぞ」という圧倒的な試合で優勝。天国と地獄をほぼ同時に味わえる幸運に恵まれて虜になりましたね。
荒木 04年卒業の荒木です。父が明治出身ということもあって、小学校の頃から親しんでいました。
明治のラグビーが好きで入学したクチです。
宮澤 吉田主将で復活の大学日本一を果たした91年卒業の宮澤です。1年生のときは雪の早明戦だったんですが、チケットが取れず、テレビで観ていました(笑)。社会人になってから、八幡山に練習を見に行くようになりまして・・・・・・。ちなみに昨日数えてみたのですが、明治の試合のために、これまで全国35カ所に行っています。

――それは凄い!
貴重なお話が伺えそうです。
よろしくお願いします!

BKでトライを奪うチームか
それともFWで押しきるチームか


――では、今季のチームをテーマにしましょう。
今日(座談会開催日・5月3日)は法政戦が行われました。皆さん、ご覧になったと思いますが、率直な感想からお聞かせください。
松井 今日はモールを使いましたよね。
宮澤 去年はムービングラグビーのイメージが強かったので、新鮮でした。ただ、メンバーが揃いきっていない状況なので、これからどうなるかはわかりませんが・・・・・・。
松井 慶應、筑波以上のチームと当たってプレッシャーを受けたときに、どれだけのプレーができるかですよね。でも、4年生を見ていると、体がしっかりしてきた印象があります。
宮澤 Cチームでしたが、1年生の土井(暉仁)選手も体が大きい。
荒木 WTBで出ていた澤田(陵)選手のスピードも印象に残りました。もし、BKで勝負するのなら、彼はキーマンになるかもしれません。
宮澤 そこに梶村(祐介)選手をCTBではなく、WTBとして入れると面白いと思います。
荒木 僕も個人的には澤田、梶村のWTBが見てみたい。梶村選手の去年のプレーを見ていると、適性はWTBにあるような気がします。速さや強さを生かしてWTBに専念したら、相手にとって脅威になるんじゃないかと。
松井 あとは、帝京や早稲田を相手にしたとき、接点であと半歩、一歩前に出られるかどうか。そういうところをどれだけ強化できるかですよね。
宮澤 今季から就任した阮(申騎・FW)コーチが、すごく細かく指導されていましたから、期待したいですね。

――今、注目している選手は?
荒木 厳しい話ですが、本来FWのチームである明治が、強豪相手に止められて通じない部分があると思います。
そういうときにトライを取るのはWTBの仕事。それが僕にとっては先ほど名前をあげた、梶村と沢田ですね。
松井 私はFWで押してほしい。帝京を相手にすると、最初は五分でも徐々に接点で負け始めて、最後はBKに逃げるという悪循環になっていますよね。ただ、丹羽監督が就任されてからチームも徐々にリフトアップしていますし、だからこそFWで五分以上に押し切れるチームになることを望みます。
荒木 FWでいえば、塚原(巧巳)選手と小林(航)選手。塚原選手は重さ、小林選手は高さがあるので、なんとか頑張ってほしいですよね。
宮澤 須藤(元樹)選手も、1年生から出ていて意識が高いと感じます。
松井 選手の体型は本当によくなったと思います。あんこ型だった選手が徐々にしぼれてきていますよね。一昨年の体格が小さかったチームでも、五分でスクラムを組めれば力負けしていなかった。そのノウハウは今でもあるわけですから、期待したいです。
荒木 今年は本当に勝負の年。下級生の頃からゲームに出ている選手も多く経験も豊富ですから、今年やらなくていつやるんだっていう感じですよね。

「前へ」への精神の継続
そして強い明治の復活を期待


――熱心なファンである皆さんに改めてうかがいます。
明治ラグビーの魅力とは何でしょう?
宮澤 「前へ」の精神ですよね。ファンが全国に広くいますし、今日も本格的なシーズンではないにもかかわらず、たくさんのお客さんが集まっていました。見に行きたいと思わせる魅力があるんですよね。今は世界的にムービングラグビーが主流ですが、その中で「前へ」の精神を見せてほしい。
松井 「前へ」こそが、ラグビーの原風景だと思うんですよ。スタイルは時代の流れの中で変化していきますが、そういう哲学を体現してきてくれたのが明治。強いだけでなく、チームが「前へ」の精神で支えられてきたことが卒業生としてもうれしいし、他の大学では経験できないことだと思いますね。
荒木 今は帝京が圧倒的に強い時代ですが、その帝京を倒す一番手が明治だと思っています。明治なら何とかしてくれる、そういう期待感が結果につながれば、ラグビー全体の人気に波及していくのかなと。子どもの頃に観ていた強い明治の復活を期待します。

――最後に、これからのファンクラブに期待することを教えてください。
松井 会員としてチームに恩返しができる企画がいいですね。たとえば、練習で使った古いボールに選手のサインを入れて購入できるようにする。そこで得た収入で新しいボールを買えれば、ラグビー部とのつながりを実感できてうれしいですよね。
荒木 懇親会を定期的に開催してほしいです。シーズンの節目などに毎年必ず行われるようになれば、参加者も増えますし、会員同士の横のつながりもできていくと思います。
宮澤 今は東京を離れて地元の長野で暮らしているので、情報がほしいですね。動画配信など地方在住者でも満足できるようなものを期待します。