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おたっきー調査隊 テーマ:新生ハーフ団に聞く「対早稲田」の戦い方を調査せよ!(VOL.24)

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今季から一新された明治のHB団。果たして早稲田の齊藤選手・岸岡選手のHB団にどう対応していくのか――。 勝利のカギを握る二人に意気込みを聞きました。

 

SO/FB 山沢京平
臨機応変、かつ“明治らしい”ラグビーを


   開幕戦の筑波との試合は、うまくいかない時間帯もありながら過去の経験を活かし、状況に対応したことでチームがまとまり、しっかりと勝ち切ることができました。そこからの(中断期間までの前半)3試合は、明治のアタック、ディフェンスといった部分がしっかりと出せたと思います。相手を0点に抑える試合(※3戦目の日体大戦)もありましたし、良い流れで前半戦を終えることができました。
 中断期間の6週間はコンタクト、そしてチームがまとまるということに力を入れ、『ユニティ』と『コリジョン』をテーマにしました。確かにきつい練習もありましたけど、そんな状況でも選手一人ひとりがチームのために何ができるのかを考える。ここの役割を果たすことにフォーカスできたのも、良かったと思います。
 夏合宿の慶應との試合で負けてしまい、内容も良くありませんでした。でも、その経験があってチームとしての団結やコミュニケーションの大切さに気付くことができた。技術的な面で言えば、「ラグビーはしっかりと身体を当てなければいけない」ということをあらためて実感しました。ここからはさらに厳しい相手との戦いになりますが、(コンビを組むスクラムハーフの)飯沼(蓮)としっかりコミュニケーションをとって、連携していきます。例えば飯沼はテンポよくパスを出すタイプですが、僕としてはそれでもまだ「もっと早く出していいよ」と思うこともあります。そういうことは試合中でも声をかけたりしますね。
 ハーフ団として意識するのはやはり、ゲームコントロールの部分です。特にエリアによってFWを当てるべきなのか、例えばゴール前のシーンでゴールを狙うのか、トライを狙うのかも含めて、状況次第、相手の動き次第で次のプレーを変えられるくらいの判断力が求められると思っています。特に早稲田は毎年、秋にかけてチームが仕上がってくるイメージが強いので、そこは受け身にならないことが大切かなと。自分たちがゲインラインを取りにいって、テンポを上げられるところは上げる。明治らしいラグビーを意識しながらも、臨機応変に、例えば僕や飯沼がハイパントを蹴ったりしながら陣地をとって、明治の強みであるFWを活かすラグビーを心がけたいですね。

 

SH 飯沼蓮
憧れの明早戦、ワクワクを胸に臨む


   中断期間の6週間は、チームとしても個人も「成長」する良い期間になりました。夏合宿で慶應に負けたり、ジュニア選手権では帝京に負けたりしましたが、そこで自分たちを見つめ直すことができた。そういう気持ちで過ごすことができたので、春先よりも自信をもって対抗戦に臨むことができています。
 コンビを組む(山沢)京平さんはゲームメイクをしてくれるし、攻撃面でも先頭に立ってくれるので、自分はある程度「良いパスを放る」ことだけに集中できます。逆に京平さんが出ていないときは、「自分がゲームをコントロールしよう」という意識が強く出ますね。ただ、本来であればゲームメイクは自分と京平さんのふたりでやらなければいけない。そういう意味では、頼りっぱなしも良くないですし、自分がコントロールすべきところ、京平さんに任せるところをしっかりと意識してやっていきたいです。
 キヨさん(田中澄憲監督)からも最初のころはひとつのプレーについてフォーカスして言われることが多かったんですが、夏合宿あたりから徐々にゲームを通した全体のプレーについて言われるようになってきました。それまでは自分の中でも1プレーごとの意識が強かったのですが、いまは「流れがこうだからこうしよう、相手がこうしてきたからこうプレーしよう」といった「考えるプレー」ができるようになってきたと思います。
 早稲田戦については、やはり同じポジションの齋藤直人選手は意識しますね。テンポもそうですが、1プレーごとの精度が高い。昔から有名な選手ですし、そういう相手と対戦できるのはすごく楽しみです。昨季はリザーブには入っていたけど、校歌だけ歌って終わってしまった(笑)。明早戦は(大学選手権の)決勝同様に人が入るし、昔から憧れていました。明治に入ったのも明早戦を経験したいから、という部分が大きいですし、今季は出場するチャンスがあると思うので、楽しみたいですね。
 おそらくは接戦になるだろうと思いますし、何より競った試合はすごく充実して楽しめる。明早戦でもそういう試合をしたいですね。FWでもBKでも圧倒して、明治らしいラグビーができれば。それだけの能力が、自分たちにはあると思っています。