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連覇のカギを握る4年生の決意(VOL.22)

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主将だけに頼ることなく、4年生全員が一致結束してチームをけん引できるか。それが連覇への大きなカギとなります。

 

HO 松岡賢太選手


キャプテンを支え隙のないチームを作る


 昨季は、福田健太さんがいい上下関係を残してくれました。練習以外にも寮の行事を提案してくれたり、おかげで縦のつながりが強くなりましたね。チームの絆が深まったことがプレーにも出ました。大学選手権で優勝できたことは嬉しかったのですが、個人的には満足のいくシーズンではありませんでした。プレータイムも短くて、そのなかで結果を残そうという気持ちはめちゃめちゃ強かったのですが。
 最上級生になって、今季は何をするにしても最後。自分はリーダーなので、みんなより元気を出してやっていくことを心がけています。(キャプテンで同じポジションの武井)日向は絶対的なライバルであり、超えなければいけない壁ですが、リーダーとして支えてあげるのも僕の仕事だと考えています。
 スクラムは昨季よりもまとまりを重視していて、フロントローだけでなくバックファイブの重りをしっかりもらう。一番意識しているのは8人の塊です。自分はHOなので、ボールキャリーだけでなくセットプレーでもリードしていく姿をファンの方に見てもらえたら嬉しいですね。今季の目標はもちろん揺るぎない連覇。そのために私生活においても、グラウンドにおいても隙のないチームを作っていきたいと思っています。
 

FL 佐藤諒選手


愚直に身体を張って自分の持ち味を出し切る!


 試合中でも私生活でも問題が起きたときに、選手一人ひとりがどう改善をしていくかを考えてコミュニケーションする。その力が昨季は長けていたように思います。昨季は春に眼窩底骨折をしてしまって、半年くらいラグビーができませんでした。復帰してからはBチームで、Aチームが次に対戦する相手を分析、コピーしてAチームと模擬試合をする日々。そのたびに結果的に僕らもスキルアップしていきましたね。また、「帝京を倒す」というイメージでしかなかったものが、昨季を通して実体になったのかなと思います。今季の(春の)セブンズの帝京戦ではディテールにこだわることをみんなが意識して、一人ひとりの勝ちに対するこだわりが出ていました。
 今季、個人的に意識しているのは仕事量。僕はコンタクトスピードに自信があるので、そこを生かしてボールキャリーにチャレンジして、全ての場面で身体を張れるような選手になりたいですね。
松岡賢太からは、「結構なスピードで突っ込んでくるからコワイし相手にしたくない。そこが持ち味だからもっと暴れていいんじゃないか」と言われました。器用なプレーにこだわらず愚直に身体を張っていく。ファンの方にも何かアツイものを伝えられるようなプレーをしていきたいと思います。
 

LO/FL 辻惇朗選手


ロックに挑戦しレギュラーを獲る!


 昨季は対抗戦で2試合に出場、特に帝京戦はラスト10分、なんともいえない緊張感のなか途中出場しました。グラウンドに自分が立っているという感動で鳥肌が止まらなかったですね。試合が終わると「明治よくやった!」という歓声があって、やっぱり明治に来てよかったなと思いました。大学選手権の決勝は2年間やってきたことがはっきりと出た試合。ブレイクダウンの大切さが身にしみました。ただ、自分自身は実力不足や怪我もあって悔しい1年になりました。
 最上級生になって、いろんなポジションをできたほうが自分のためになると思い、今季はLOに挑戦しています。
(FWコーチの)滝沢さんにアドバイスをもらいながら、レギュラーを獲るためにセットプレーを丁寧にすること、元々のポジションの選手に負けないくらい相手を研究することを意識して、日々のトレーニングに取り組んでいます。
 今年の4年生は全員仲が良くてラグビーが好きな学年。例年以上にフィットネスやボールゲームにおいて、鼓舞し合っている感じがします。個人としては対抗戦や大学選手権でメンバーに入る気持ちで春から頑張っていきたい。そして最後に武井主将を胴上げできるようにしたいですね。

 

WTB 山村知也選手


勝つ文化を継承し戦術面でも万全を目指す


 チームに貢献しきれず、悔しい結果となった昨シーズン。ボールに触れる機会も少なく、トライも中々できませんでした。今季は最高学年でバイスキャプテンでもあるので、責任感や優勝への思いはさらに強くなっています。
 キャプテンの(武井)日向は本当にストイックで確実にプレーをこなす選手。チームとしてのアタックがうまくいかないときなどは日向と話し合いながらやっています。昨季の春、帝京に勝ってからチームには勝つ文化が生まれてきていると感じます。(春の)セブンズの結果も自信につながっていますし、いい感じでスタートできていると思います。
 BKとしてのテーマは1対1で勝つこと。あとはラグビーに対する知識の向上にフォーカスしています。どんなシチュエーションでキックを蹴るか、キックにもバリエーションがあるので戦術的なことを学んでいますね。今季の春季大会はBグループですが、自分たちのやることは変わりません。BKのユニット練習でチームにミスが続いてしまうときは自分が良い方向に持っていかないとダメだと思っていますし、バイスキャプテンとして、グラウンド内外でしっかり見本となり率先していいチームを作り上げていきたいです。
 

WTB/FB 山﨑洋之選手


相手がどこだろうと自分たちのラグビーを貫く


 昨季はシーズン途中からリザーブに回ってしまいましたが、悔しいという気持ちはなく「これで試合に勝てるなら」と思っていました。そして自分が出たときに仕事をして勝利に貢献したい。そう思わせてくれるチームでしたし、リザーブだろうとスタメンだろうと勝利に貢献しようと毎回集中していました。
 春のセブンズでは今季のスローガンである「真価」Hungry Detail Actionを体現しようと言っていたので、それを出せた大会でしたね。強い気持ちがあったので負ける気がしなかったです。帝京に対しても、今は相手チームの一つに過ぎません。
 BKとしては、主にアタックのところを意識的に取り組んでいます。昨季は外に選手が余っていなかったら、FWでいったり、内側に戻していたのですが、5対5や1対1の同数の状態だったらそこは勝負しようと考えています。(キャプテンの武井)日向は愛されキャラで、とても頼もしい人。以前大一番の試合で僕がノックオンしたことがあって、そのときに日向が「大丈夫、大丈夫」って励ましてくれて。本当に気持ちが救われましたし、あのとき日向についていこうと思いました。まずはレギュラーポジションを勝ち取って、相手がどこであろうと自分たちのラグビーをして勝っていきたいと思います。
 

SO/CTB 射場大輔選手


背中で引っ張り1対1で負けないプレーを!


 昨季の大学選手権は、最初の立命館戦の段階では緊張もあり良いプレーができませんでした。でもその後、東海、早稲田と戦っていくうちに自分らしいフィジカルの強さを出したプレーができて良かったと思います。
 昨季の4年生は一人ひとりのキャラが濃かったのですが、僕たちの学年はチーム力がウリ。全員でカバーしていく感じです。仲がいいので良いときは良いのですが、ダメなときはみんなでダメな方向にいってしまうので、リーダー陣が中心になって注意していきたいですね。僕は寮長なので私生活もそうですし、ラグビーでも自分が見本となって背中で引っ張っていきたい。そういうリーダーになりたいです。
 BK全体の新たな取り組みとしては、昨季は人数が余っていない状況での縦のプレーが多かった。でも、今季は一人ひとりが仕掛けて1対1で勝つことを新たな目標として練習に励んでいます。個人的には身体を絞って、俊敏性を出していきたいですね。目標である梶村(祐介)さんは強さだけでなくステップもすごかったので、ああいう選手になりたいです。明治でプレーするのも今年が最後。1日1日を大切にしたい、そんな気持ちです。連覇は簡単なことではありませんが、まずは春シーズンから強い相手に勝てるように頑張ります。