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『ラグビー部に潜入。 ファンが気になる、あれこれを解決!? おたっきー調査隊 :チームを支える4年生を調査せよ!』(VOL.18)

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今季、まとまりのよさを評価される4年生たち。そのなかでも、ムードメーカーである3選手に話を聞きました。戦うカテゴリーは違っても気持ちはひとつです。

PR HO 朴成浩


今季の4年生の雰囲気がいいのは、一人ひとりがゲームに出るため、勝つために頑張っているからだと思います。
明治に入ってから過去3年間、(大学選手権の)ファイナルまで辿りつけていないですし、シンプルに勝ちたい気持ちが強いことが大きいですね。
特にAとBにいる4年生が本当に真剣に練習していますし、本気でゲームに勝ちにいこうとしているので、それが下のカテゴリーのチームにも伝わっています。
CやDの4年生もそういう姿を見てくれているでしょうし、「自分も頑張ろう」と思ってくれているはずです。
あとは、丹羽監督が「明治は93人で戦う」という話を常にされていて、CでよければBに上がる、BでよければAに上がるというふうに起用や評価が明確で、チャンスをもらえることも大きな理由のひとつではないでしょうか。
僕個人としては、セットプレーの分析でチームに貢献しようと考えています。特に相手のスクラムはよく見て研究して、明治がどうすべきかを話すようにしていますね。それは、どのカテゴリーにいても変わりません。
キャプテンの(古川)満が、一人で抱えこまないタイプという点も、周囲にいい影響を与えていますね。
周りに役割を振るのがうまくて、「オレはラインアウトをやるから、スクラムのことは頼む」みたいな。
任されたら当然、こっちも嬉しいですし、でも、自分のプレーはしっかりやっていて、頼れるキャプテンです。
それに、ユーモアもあって和ませてくれますし、今の明治にとっては本当に大きい存在ですね。
 この明早戦は大事なゲームのひとつですけど、どんな結果になっても一喜一憂しすぎることなく、一番の目標である大学選手権優勝に向けて、4年生が中心になって進んでいきたいです。

特に頑張っている4年生を一人挙げてください。
廣井(雅宇)。
ジュニアのキャプテンとして、言葉でもプレーでも引っ張っています。
今年は特に熱いプレーが多いですね

今季ここまでのベストゲームは?
菅平の東海戦(8月27日)。
A、Bともに勝ったんですけど、AのトライにはBが盛り上がって、その逆もあって。
チームで戦っている感じがしました。

4年間での一番の思い出は?
学んだという意味で、2年前の4年生の安永(賢人)さん。
腐らずに最後まで頑張ることの大切さを学びました。

FB WTB 平間丈一郎


慶應に負けた直後は泣いてる選手もいて、僕自身もすごく悔しかったですね。
でも去年と違うのは、「もっとよくなるように頑張ろう」「まだ終わってないからあきらめちゃダメだ」という雰囲気があることですね。
負けを前向きにとらえて、むしろ改善しないといけないんだと。
試合に出ている15人だけではなく、リザーブも下のカテゴリーにいる選手も含めて全員が、です。
どうすれば自分がAチームで試合に出れられるのかを軸に置きながら、チームとして同じ方向に進めています。
まず、コーチ陣がしっかりとした環境を提供してくれていることが大きいですし、それを主将の(古川)満、副将のカジ(梶村)が中心となって4年生全体で遂行できている。
本当に仲間という感じがしますね。
Cから下のチームは、この時期になるとゲームも減ってくるのでモチベーションを保つのが難しいんですけど、それでは下級生の今後のためにならないんですよね。
明治で4年間を過ごして感じるのは、チームが勝つには下のカテゴリーを含めて、部全体で同じ絵を見ることが大切だなと。
僕が出なくてもチームが勝つなら、それはそれですごくいいことだと思っています。
そこに関しては4年生全員が心がけていますし、下級生にしっかりアプローチできています。
明治のラグビー部員でいられるのもあと少しになって、正直、寂しいですね。
僕は本当に4年生が大好きなんです。
スマホのケースの裏に学年全体で遊びに行ったときの写真を貼りつけてるくらい好きで(笑)。
みんなでいろんなところに出かけましたし、ラグビーに対しても一生懸命な選手が多くて「ああ、一緒に頑張ってきたな」って、心の底から思えるメンバーなんです。
だからこそ、全員で結果を出したいですね。

特に頑張っている4年生を一人挙げてください。
一番の努力家で、明治に命を捧げている前田剛。
オフの日もストイックに練習していますし、4年になって伸びました。

今季ここまでのベストゲームは?
帝京とのC戦(10月8日/45○33)。
みんな最初から気持ちが入って、最後まで全員で戦えました。
成長を感じましたね。

4年間での一番の思い出は?
3年生と4年生のときの夏合宿最終日のバーベキュー。
自然と熱くなって、泣けるほど語り合いました。

FL NO.8 カヴェナー聖也


当たり前のことなんですけど、どのカテゴリーにいる4年生も一生懸命頑張っていますし、引っ張ろうとしています。
ラグビーでも私生活でも隔たりなくコミュ二ケーションを取っていて、うまくいっていると思いますね。
リーダー陣だけでなく、下のカテゴリーやゲームに出られていない選手も、下級生をリードしていこうという気持ちがあるので、ラグビーの話をするにしても自然と発言が出る雰囲気があります。
そこは僕ら4年生の強みです。
練習中に激しく体をぶつけあってケンカになることもあるんですけど、最後は上半身裸になって、抱き合って仲直りするっていう(笑)。
熱くて、ホントいいです。
僕自身はBやCを行ったり来たりしていて、そういう状況のなかでCにいる同期と話したのが「明治のラグビー部員としてどうあるべきか」や「明治の選手として譲れないもの」。
そういう強いこだわりを持っていたので、どのカテゴリーであっても、頑張る姿勢に変わりはありません。
認められたり、幸運があれば上のチームで起用してくれますし、根本の頑張る部分に差はないと感じますね。
僕自身、譲れないものは明るさや元気。
練習やゲームで厳しい場面になっても明るく、決して辛い表情はしないようにと心がけています。
あとは、(古川)満が主将でいてくれることも大きいです。
満が言えば、みんな動くし、落ち込んでいるところもほとんど見せなくて、懐が深いキャプテン。
頼りがいがありますね。
いま、僕はヒザの靭帯を痛めて、スタッフ側に回っているんですけど、自分に何ができるかを意識しながら行動するうちに、選手のいろんなことを考えるようになりました。
これからも最後までチームをサポートできるように頑張っていきます。

特に頑張っている4年生を一人挙げてください。
山崎(悠介)。
下のチームにいるんですけど、自分が持っている以上のものを出そうと頑張っています。

今季ここまでのベストゲームは?
自分が出たというのもあるんですけど、菅平で行われた東海のB戦。
Aの勝利に続いて、東海を2タテできたのは嬉しかったです。

4年間での一番の思い出は?
4年生になって初めてのチームビルディング。
騒ぎに騒いで、改めて4年生の仲のよさを確かめられました。
(おたっきー注:詳細は書けないことばかりです)

おたっきー記録室 番外編
丹羽監督就任以降の明早戦プレイバック

2013年│● 明治 3-15 早稲田 ○│国立

旧国立競技場で行われた最後の一戦。
早稲田優位という下馬評。
明治は堅いディフェンスで前半を3-3で折り返す。
後半は明治らしくFWが猛攻を仕掛けたがトライを奪えなかった。
「勝ちたかったが、明治らしさは随所に見せられたと思う」(丹羽監督・試合後の記者会見)


2014年│● 明治 24-37 早稲田 ○│秩父宮

42年ぶりの開催となった秩父宮での伝統の一戦。
明治優位という下馬評だったが、早稲田の小倉に翻弄され、藤田、荻野に自由に走られて完敗。
「今季一番お客が入った試合で、ワーストの内容だった。ファンの皆さんに申し訳ない」(丹羽監督・試合後の記者会見)


2015年│○ 明治 32-24 早稲田 ●│秩父宮

前年のリベンジ。
明治はFW・BK全員がよく走り、ブレイクダウンでもプレッシャーをかけた。
後半残り10分、早稲田のアタックも整備された組織的なディフェンスで封じた。
「あそこでトライを許さなかったのは明治の成長を感じた」(丹羽監督・試合後の記者会見)


2016年│● 明治 22-24 早稲田 ○│秩父宮

2点ビハインドのまま、後半ロスタイムに早稲田が自陣でペナルティー。
PGで明治の逆転勝利と誰もが確信したが、桶谷主将はアタックを選択。
結局トライにつながらず、そのまま敗れた。
「あそこはPGの選択。なぜ狙わなかったのか学生に問いたい」(丹羽監督・試合後の記者会見)