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『スペシャル対談 古川満主将 × 梶村祐介副将 体を張って、前に出る!』(VOL.18)

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スペシャル対談 古川満主将 × 梶村祐介副将 体を張って、前に出る!

主将、副将として明治を牽引する、古川満選手と梶村祐介選手。
チームを見事にまとめあげる両リーダーに、今季と明早戦について語ってもらいました

考えすぎずにもっと前を見てやっていこう




――まずは、先日の慶應戦(10月28日/26●28)から話を伺います。

梶村 (慶應戦は)僕は出られなくてスタンドで見ていました。
内容がよくなかったにもかかわらず、最終的なスコアは2点差での敗戦。
むしろ(明治に)力はあるんだなと感じました。
古川 選手みんなが自信を持っていましたし、落ち込んでいる選手もいたので、僕とカジでいろいろ話しましたね。
反省するところはして切り替える。
よかった部分と悪かった部分を分けて、考えすぎずにもっと前向いてやっていこうと。
そこの空気づくりですね。
梶村 練習でも入りがよくない日が何度もあって、そういうことがタイトなゲームで、相手に飲みこまれた原因だと思います。
それ以降の練習では、各選手から「入りを意識しよう」という声がよく出ているので、そこまでネガティブな状況にはなっていません。
正直、うまくいき過ぎていた部分があるんですよね。
夏合宿もいいゲームが続いて、ジュニアチームの状況もよかった。
もちろん勝つことが一番ですけど、この負けをムダにしないためにも全員でやっていきたいですね。
古川 チームのことを各選手がよく考えるいい機会だと思います。
実際に、考える選手が増えてきていますし、勉強になる負けだと捉えています。


――FWについてはいかがでしょうか。

まずはスクラムから。
古川 80分間を通して制圧することをテーマにしているんですけど、どのチームもセットプレーにはこだわってきています。
ですから、課題はあります。
あとは、リザーブが加わったときのムラがあるので、練習でもっと詰めていかないといけないですね。
梶村 ただ大事な場面では必ず押していますし、僕らBKはクリーンなボールを出してくれれば、絶対にいいタックができる自信があります。
モールもよくなって、自分たちの武器になりつつあるので、セットピースの面では信頼を置いています。


――ブレイクダウンについては?

古川 特に慶應戦がそうですけど、2人目の寄りが悪くて、一人ひとりが相手をしっかりキルできませんでした。
相手にいいようにプレッシャーをかけられないように、練習の段階からもっと激しさを求めていきたいです。
梶村 そこに関していうと、BK陣は改善の余地があります。
ですからスタッフの方と話して、ブレイクダウンの練習を増やしてもらいました。
そこは選手とスタッフの意見が一致していたので、スムーズでしたね。
どこに入って、どう体を当てるか。
時間はかかるかもしれませんが、徐々に成果は出てくるはずです。


――BKのアタックはいかがでしょう。

梶村 まだ我慢くらべに勝っているだけで、本当にタイトな試合のなかで、少ないチャンスを生かして仕留める賢さや、力はまだまだだと思いますね。
古川 いいときと悪いときの差が激しいですね。
特に慶應戦が顕著でしたけど、悪いときに、経験の浅い選手に対して、僕自身もっと声をかけられたはず……そこは反省点です。
梶村 状況を判断して戦術を変えるとか、各選手が本当に考えられるようにならないといけません。

大学選手権で優勝したらお互いに100点(笑)


――ここからは、お互いのことについて。

それぞれ、相手の今季の仕事ぶりを100点満点で評価してください。
古川 (笑)。
難しいな。
梶村 ハッキリ言ったほうがいいですよね?
古川 怖いよ(笑)。
梶村 じゃあ、僕から。
満は70点。
古川 おお、結構高い。
梶村 理由は、ケガが治って夏にチームに合流してから、発言も主将らしく感じることが増えたから。
この間、他の選手ともそういう話になって。
古川 へぇ、意外。
梶村 (前田)剛とともに体を張ってくれますし、残りの30点は大学選手権で優勝したときに上乗せします(笑)。
古川 カジを評価するなんておこがましいですけど(笑)、90点。
僕がまったく気づかないところに目がいくし、FWへの要求もクリアで、修正点もポンと出てくる。
冷静な判断はカジがいないと、なかなか厳しいと感じますね。
選手権で優勝したら、お互い100点ということで(笑)。


――主将と副将を任されて、考え方に変化はありますか?

梶村 去年からチームのことをよく話していたんですけど、(4年生になって)責任というか、チームがよくないときに、少し不安になることが増えました。
古川 わかる!
ネガティブに考えること多くない?
よくしようとするんですけど、どうしても責任を感じて、ネガティブに考えがちですね。
梶村 満は、深く考えているところと、あまり気にしないようにしているところがあるんですよね。
いい意味でメリハリがあって、それが満のよさ。
古川 特に他の4年生がよく考えてくれていて、そこは本当に助かっています。
周りから、そう見られるのは、僕としては嬉しいですね。
みんなのサポートがあってこそだと思うので。

早稲田はチームとして成熟度が増している
 

――明早戦が目前に迫っています。

梶村 早稲田はコンタクト、ブレイクダウンに強いこだわりを持っていますし、チームとしての成熟度がかなり増してきていると感じますね。
古川 早稲田のFWはタフなので、そこに対して自分たちがどれだけできるか。
あとは、アタックもワイドに振ってくるので、ディフェンスしづらく厄介な相手です。


――キーマンになる選手は?

梶村 自分というか(笑)、12番の選手でしょう。
早稲田は12番の中野(将伍)選手がキーマンなので、僕がやられると、チーム全体が下げられて苦しくなる。
逆にこちらが前に出ると、明治が優位に立てるはずなので、今年は本当に12番対決だと思っています。
古川 FW全員です。
どれだけタイトに戦えるかで勝敗は決まってくるでしょう。
だから、体を張って前に出る。
そのうえで勝負を楽しみたいですね。

――貴重なお話、ありがとうございました