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ALL FOR Meiji 特別版 部員それぞれの2013年 (VOL.6)

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ALL FOR Meiji 特別版 部員それぞれの2013年

4年生 WTB 小澤和人

今季、納得のいく結果を残せなかったものの、対抗戦の帝京大戦から何かをつかめたという感覚がありました。
特に後半はしっかりと陣地を取ってトライも奪うことができ、自信につながりました。負けはしましたが、春に大敗(14 ● 74)したところから比較すると、差を縮めることができたと思います。このゲームがきっかけとなって、早稲田戦、さらにいえば大学選手権の東海大戦、慶應戦とギリギリの勝負に勝つことができました。
逆に立命館戦は、直近の2 試合に勝利したことで「勢いに乗ったままいけるのでは?」という浮ついた気持ちが出てしまったように感じています。いつも通りに戦えば決して負ける相手ではなかったと思うので、油断や慢心が生まれたのかもしれません。
今年のチームは4 年生を軸に本当によくまとまっていました。キャプテンの圓生を中心に、トップのゲームに出られない選手も率先してチームを引っ張っていくことができたと思います。だからこそ、何としても正月越えをしたかった。
来季も新4 年生が練習や試合だけでなく、私生活の面でもリーダーシップを見せていってほしい。同期の仲間と一緒にやれる最後の1 年なので、悔いのない時間を過ごしてほしいと思います。

4年生 FB 高平祐輝

生活面でチームに迷惑をかけ、A チームへの合流が遅れてしまいました。それが最後まで響きました。大学選手権の立命館戦も実力が伴わなかったために出場できず、もどかしい気持ちがあります。
試合に出たときはとにかく結果を残そうという気持ちで臨みました。それまで観客席から試合を見ていても、BK が前に出ていけない展開が多かったので、自分がやらなければいけないのはタテに行くことだと考えていました。3 年生のときはA チームでしたし、久しぶりの試合でも落ち着いてプレーできました。
特に帝京戦は、敗れはしたものの、その後につながる内容でした。シーズンのなかでも、一番引き締まったトレーニングができたと思いますし、「絶対に勝とう」という気持ちがチーム全体にありました。
明治大学で過ごした4 年間、寮で多くの部員と共同生活を送ったことが一番大きな経験です。特に同期は最高の仲間だと感じています。だからこそ、下級生には寮での生活を大切にして毎日を過ごしてほしいですね。僕自身、最終年はシーズンの半分以上を棒に振る形になりましたが、その期間で改めて大切なことに気づかされました。日々の過ごし方が、ラグビーのプレーや規律にも絶対につながると思うので、普段の生活から意識を高めて、努力を重ねてほしいです。

4年生 SH 田川明洋

対抗戦、大学選手権ともに優勝を目指しましたが、不本意な結果に終わってしまいました。対抗戦の終盤からエンジンがかかり始めたので、もっとできたのではと悔やまれる部分はあります。
僕自身はSH としてパスの精度や捌きなど自分の持ち味を出すことを心がけました。3 年生のときは試合に出られず気を落とした時期もあったのですが、新体制に変わり、レギュラー争いも横一線となったため、今季は、一から自分を見つめ直すことができました。
また、普段の食事などの生活面も管理栄養士の山田さんがサポートしてくれたおかげで体重も増え、しっかりとした体づくりができたと思います。春先から貧血で体調が優れないときもありましたが、そうした相談にも乗っていただき、結果として体力も向上しました。
ファンの皆さんには感謝の気持ちしかありません。最後の立命館戦は花園でのゲームだったため、アウェイの雰囲気になることを覚悟していました。そんな予想に反して、当日はたくさんのファンの方に駆けつけていただき、「明治に来てよかった」と心から思えました。明治は、どの大学にも負けない高い能力を持った選手がそろっています。来季は今年以上の強いチームになると思うので、これからも末永く応援していただきたいです。

3年生 CTB 水野拓人

今季はBK がFW に頼りすぎる部分があったと思います。陣地を取ったあとはFW に任せるような展開が多く、BKに回ってきたシーンでミスをしてしまい、また自陣に戻らされることがたびたびありました。そのたびにFW陣に苦しい思いをさせてしまったので、来季はこれを課題として取り組みたいです。
シーズンが進むにつれて、徐々に失点を減らせたのは収穫です。ミーティングを重ねて、上級生として練習中に思ったことを躊躇なく話せるようになり、変わっていったと思います。特に今季はレギュラーに4 年生が少なく、下級生がしっかりしなければいけないという意識が芽生えて、練習にも積極的に取り組めるようになりました。それでも、やはり4 年生の存在感は大きかったです。4 年生の言葉は試合中でも影響力が大きく、その点は来季、自分たちも引き継いでいきたいと思います。そうした選手が15 人集まればチームとしても、もっと強くなれると信じています。
今季から取り組んでいる体づくりは来季も継続していきます。BK 陣は帝京などの強豪と比べて小柄なので、特にその重要性を感じています。また、FW からBK に出てきたボールはしっかりとゲインしてFW につなげる、返すというプレーの精度を高めていきたいですね。

2年生 PR 須藤元樹

大学選手権の東海大戦の前半は、それまで積み上げてきたものがゼロになってしまったゲームでした。ハーフタイムにヘッドコーチから喝を入れられ、そこからチーム全体で声を出せるようになったと思います。結果として、次の慶應戦はアップの段階から気合いを入れてゲームに臨むことができました。わずか1 点差の勝利でしたが、今季取り組んできたことが生かされたと感じています。
だからこそ、最後の立命館戦は悔いが残ります。関西王者に対して、最大の武器となる攻撃のオプションが少なかったことが勝敗をわけたのかもしれません。今季は得点の形がFW 頼りになった部分があり、テンポアップや“ずらす”などの工夫はしましたが、うまくトライにつなげることができませんでした。
帝京や早稲田とはフィジカルレベルでも大きな差を感じました。来季は今年以上に強化に取り組みます。
来季は上級生になるので1、2 年生のモチベーションを上げるような声掛けを意識したいと思います。「ミスがあれば、上級生に対してもどんどん言っていいよ」と伝えて、グラウンドで委縮せず、自信を持ってプレーさせられるようにしたいですね。下級生のモチベーションが上がればチーム力も絶対についてくるので、そうした気持ちを下級生に浸透させていきます。

1年生 FL 桶谷宗太

対抗戦、大学選手権を含めて5 試合に先発しましたが、高校時代と比べて、フィジカルで大きな差を感じました。高校時代は自分が当たれば抜けられるシーンもあったのですが、大学では自分よりも体格の大きい選手がほとんどで、当たって抜いていく状況をあまり作ることができませんでした。そこをカバーする意味でも、ディフェンスやブレイクダウンなどボールを持っていないときの動きを意識しました。先発で出場できる機会が増えたのは、こうした部分を見直したのが大きかったと思っています。
また最上級生の4 年生たちのサポートも大きかったです。明早戦の直前に、ゲームに出られない4 年生が中心となった応援ビデオを見たのですが、とても気持ちを高めることができました。1 年生だからといって消極的にならずプレーできたのは、こうした先輩方の後押しも大きかったと思っています。
しかし、来季は後輩も入ってきます。先輩という立場になる以上は相手に当たり負けをせず、自分がゲインを切ってチームを助けていく立場にならないといけません。今年は周りの先輩たちにゲインを切ってもらう場面が多かったので、フィジカルトレーニングを継続して筋肉量と体重を増やし、自分がラックサイドから前に出て突破する役割を果たしていきたいですね。