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ALL FOR Meiji 特別版春ファンクラブが選んだ シーズンMVPプレイヤーをCLOSE UP! (VOL.8)

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ALL FOR Meiji 特別版
ファンクラブが選んだ春シーズンMVPプレイヤーをCLOSE UP!


CTB 尾又寛汰(2年)

CTBとして認められた春

――春シーズンはチーム・個人ともに結果を残すことができました。
来幸さん(勝木主将)が「勝って反省することが大事だ」と常々言っていて、それがチームに浸透したことが大きかったです。どんなに内容が悪くても勝つ。そういう強いメンタルがありました。

――尾又選手個人としては?
昨年はSOで結果を出せなかったのですが、本来のCTBとして出場でき、自信を持ってゲームに臨めました。アタックを中心にチームに貢献できたと思うので、充実した春だったと感じています。

――1年生だった昨シーズンはCやDチームでプレーしていました。ご自身では何が大きく変わったと思いますか。
高校卒業前の2月に肩の手術をして、復帰が(昨年の)8月になってしまった影響がありました。また、さっきも言ったように、ポジションも慣れないSO。監督に「CTBをやりたい」と相談したこともあったのですが、当時は体重が75キロくらいしかなく、大学レベルで通用するコンタクトプレーもできませんでした。
そこで、今年の春までに80キロに増やそうと考えて、食事をとることやウエイトトレーニングに取り組みました。それがうまくいって監督にCTBでプレーすることを認めてもらえたと思います。

――CTBとして大学レベルでも十分に通用するプレーができた一方で、6月15日の帝京戦では完敗を喫しました。チャンピオンチームと戦って感じたことは?
高校生の頃から「なんでこんなに強いんだろう」と思っていましたが、実際に対戦してみると、スクラム、ラインアウト、接点での頭の位置など、細かいところまで一人ひとりが妥協せずに集中してプレーしていると感じました。ラグビーに対する意識がずば抜けていると思います。

――逆に通用した部分は?
練習通りに、BKのムーブでトライを取れたのは収穫です。また、BK同士でいえばセットで崩されることもなく、全然負けていないとも感じました。
ただ、前で止められなかったのは悔いが残ります。止めたとしても、後手に回って、ラインをズルズルと後ろまで下げさせられました。そこで流れを変えられるような、ボールを取り返せるようなタックルやディフェンスができればよかったのですが、フィジカルの差が出てしまいました。

――そのような差を埋めるために、7月はディフェンスの練習にかなりの時間を割いたと聞いています。
春は得点の取り合いで勝つゲームが多く、攻撃には自信を持てましたが、失点が多かったのも事実です。この攻撃力を維持したまま、ディフェンス力を上げていけば、大差で勝てるゲームも増えると監督やコーチも分析していると思います。選手もその意図を感じていますし、期待に応えたいですね。

やってきたことが結果につながる

――ディフェンスの他には、どういったトレーニングに重点を置いてきましたか。
小村コーチやS&Cコーチの坂井さんからは、「帝京よりきついことをしないと勝てない」とよく言われています。それもあって、菅平合宿に入る前の練習では体を追い込むようなきついトレーニングに取り組みました。当然、つらさは感じましたが、やってきたことが結果や自信につながると信じています。

――自信や結果が積み重なれば、勝木主将の言う「勝って反省すること」が、対抗戦でも継続してできそうですね。
そうですね。来幸さんはPRの選手にもかかわらず、試合中はBKの選手よりも走っています。「自分たちも、もっとやらなきゃ」と痛感します。自分から率先してチームを引っ張っていく姿勢は本当にすごいです。
寮も同じ部屋で、プライベートでもお世話になっています。プレーでも普段の生活でも本当に尊敬できる先輩なので、来幸さんが明治の部員でいられる最後の年に、日本一の主将にしたいという気持ちは強くあります。

――最後にファンの方へのメッセージも含めてお願いいたします。
自分の持ち味はアタック。ボールを持っているときに、ランやステップで相手を抜いていくプレーを見てほしいです。


三股久典(1年) SH

チームにエネルギーを与えたい!

――入部して半年、明治のラグビー部には慣れましたか?
寮生活に関しては高校時代もそうだったので、そこまで大変ではありません。先輩方もやさしく、1年生も学年全体で仲がよいので。ただ、高校時代は全部員が寮生活というわけではなかったので、毎日が合宿のような感じがします。

――高校時代と違いを感じたことは?
印象的だったのは勝木主将を中心とした上級生が本当に一生懸命、練習を頑張って下級生を引っ張っていく姿。これが強いチーム、日本一を目指すチームだと思いました。これからもついていきたいですし、自分たちが上級生になったときは下級生を引っ張っていきたいですね。

――6月1日の日大戦で、Aチームでスタメンデビューを果たしました。
紫紺のジャージを着ることが夢だったのでうれしかったです。親もビックリしていました(笑)。こんなに早く紫紺を着られるとは思っていなかったので、プレッシャーも感じました。

――その緊張感あふれるゲームで先制トライを奪います。
自分はサイドアタックが持ち味だと思っているので、狙った通りのプレーでした。Aチームでトライをできたことが素直にうれしかったですね。

――春のシーズンを通して、チームを勝たせるためにどんなプレーを心がけていましたか。
小村コーチから、「チームを勝たせるために、お前がどれだけエネルギーを与えられるか、流れを変えられるかだ」と、いつも言われています。
高校時代はキャプテンでしたが、あまり声を出して引っ張っていくタイプではなかったので、体を張って、チームを盛り上げていくプレーは常に意識していましたね。
――1年生ながら、そうした役割を任されることについては?
レギュラーには当然、先輩方が多いので、やはり遠慮してしまう部分はどうしても出てきてしまいます。それでも入学当時と比較すれば、先輩方もサポートしてくれるので、自分のペースでやりやすくなりました。
練習も、入学当時は上級生とは別メニューで、最初はこの高いレベルについていけるのか不安だったのですが、その面でも慣れてきました。

持ち味は強気なプレー

――結局、春シーズンの大半は、Aチームの試合に出場しました。
いま、SHの選手はみんな頑張っていて、自分も先日、Cチームに落ちてしまいました。それくらい練習の中でもメンバーの入れ替えは激しいです。だから、毎日の練習を頑張るのは当たり前で、一日も気は抜けません。

――そうした競争が激しい中で、練習ではどんなプレーを首脳陣にアピールしていますか。
自分の持ち味は強気なプレー。ハーフなので、テンポよくボールをさばく、すばやくポイントに行くことも意識しています。あとは小村コーチから言われているように、ディフェンスでどれだけ頑張れるか。体は小さいほうですが、そこでいかに体を張れるかですね。

――フィジカルトレーニングはハードだと思いますが、体つきは変わってきましたか?
入学当時から比べると、かなり変わってきたと思います。体重も3~4キロくらい増えて、ウエイトトレーニングで挙げられる重量も伸びました。

――フィジカルの強化に関しては、夏合宿以降もテーマになってきますね。
十分に走れていなかったことが春シーズンの反省点。そのため、フィットネスの強化に高い意識を持って取り組んでいます。
春シーズンは帝京に負けて、悔しい思いをしました。秋の帝京戦ではAチームで出て勝ちたいです。

――最後にファンの方に、自己紹介を含めて、メッセージをお願いいたします。
先ほども言いましたが、自分の持ち味は強気なプレーです。その頑張っている姿を見せられればと思っています。秋のシーズンが始まってもポジション争いは続いていくと思うので、しっかりとAチームに定着できるように頑張ります!