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明治を勝利へ導くトライゲッター! (VOL.8)

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明治を勝利へ導くトライゲッター!
今季の明治は、タイプの違う二人のフィニッシャーが虎視眈々とトライを狙う。彼らにボールが渡ったときのプレーにぜひ注目だ!

WTB 齊藤剛希

春シーズンは、自分で納得いくプレーが随所にできました。コンディショニングやストレングスの数値が上がったことが、その要因です。結果として、自分の強みである、ボールを持ったときに簡単に倒れないプレーを出せました。
これまではゲームで何をすればいいのかと迷うことがあったのですが、昨年の夏合宿での帝京戦前、父にアドバイスを受けてから変わっていきました。「自分の強みは何かを考えて、マッチアップする選手に勝つために、その強みをどう出すかを考えろ」と。そうしたこともあって、昨年の秋から少しずつ、自分の強みを意識してプレーで表現できるようになってきたと思います。
また、WTBはトライを取りきることが大事だと思うので、トライを取るプレーや、トライにつながるプレーをすることも心がけていました。
チーム全体としては、昨年と比較して明らかにBK で勝負できるようになったと思います。BKで勝負して、トライを決めるシーンがすごく多くなりました。ボールがよく回るようになり、またFW一人ひとりが強いこともあって、ボール出しがスムーズに行えるようになったのも大きな要因です。BK自体も、細かい動きや外に回すまでの声かけなどがうまくできるようになって、いい攻撃につながっています。
ただし、ディフェンス面で課題も見つかりました。自分一人でボールを取りきるというプレーができず、ディフェンスでチームに勢いを与えられなかったと思います。そうしたディフェンス面でチームに安定感をもたらし、信頼されるプレーをしていきたいですね。あとはフィールディングの部分。自分は苦手なので、夏合宿では意識して取り組んでいます。
春シーズンで唯一負けた帝京戦では、こうした点がマイナスに出ました。ブレイクダウンや接点の激しさなど、他校と比べて圧力が強く、自分たちのやりたいラグビーをさせてもらえませんでした。対抗戦では、今までやってきたことを出して、“やりきる”という意識で臨みたいです。(WTB でコンビを組む)成田は、一発でトライを取りきるプレーを春シーズンでは見せてくれました。苦しい状況でもトライを取りきってくれるので、すごく頼りになります。ディフェンスでも、釜石戦(5月11日、38 対26 で勝利)ですごいタックルを決めて、相手がボールロストする場面をつくっていたので、とても向上していると思います。
ファンの皆さんが、対抗戦と大学選手権の優勝を期待されているのは十分に自覚しています。ふたつの優勝を達成し、勝木主将を男にできるように、これからも全身全霊取り組んでいきます。

WTB 成田秀平


春に課題として取り組んだのが、ディフェンスの向上でした。昨シーズンの最終戦となった立命館戦はケガで途中交代。その交代直前に、トライを奪われた原因が自分のタックルミスだったことが大きな理由です。その後、ゲームに出られず、ただ見ているだけという状況に、悔しさしかわいてきませんでした。また、最後の試合になった当時の4年生には、本当に申し訳ないという気持ちです。
こうしたこともあって、選出されたU-20 日本代表での活動や春シーズンを通して、ディフェンスを強化していこうと考えました。これまでは、当たり負けしてしまうことも多かったので、昨年から比べて体重を6~7キロ増やし、相手の強い当たりやタックルにも対応できるような体作りをしてきました。
しかし、まだまだ課題は多いと感じています。U- 20 日本代表ではディフェンス力が上がったように感じていたのですが、春シーズンでは思ったようなディフェンスができず、抜かれてしまう場面がありました。これは、(唯一)負けた帝京戦に限らず目立っていたシーンなので、7月は特にディフェンスとカウンターアタックを課題として練習に取り組んできました。今後もディフェンスにこだわって試合に臨んでいきたいですね。
また、昨年と比較して、チーム全体の攻撃はスムーズになっていると思います。ボールを持ったとき、WTBである自分が数的に余っている状況が増えました。FW陣の頑張りも大きいですし、CTBが仕掛けて相手のディフェンスが止まった結果、余ることができて、トライへとつなげられるようになりました。BKの連動という部分では、春シーズンは通用した場面も多かったですね。
WTBはトライを取ることが仕事です。それまでボールをつないでくれたチームメイトのためにも、絶対に取りきるという気持ちを持ってゲームに臨んでいます。(WTBでコンビを組む齊藤)剛希さんからは、タックルをされても倒れない強さを感じています。そのまま相手を飛ばしきってトライという場面も何本もありました。自身で強みと感じている体の強さ、そして、トライを取りきる力を持っています。自分にはそういう力強さが足りないと自覚しているので、剛希さんのような力強さを身につけられるようにしたいですね。
ファンの皆さんは帝京に勝つところを見たいと思うので、そこを目指してシーズンを戦っていきます。当然、帝京に勝たなければ大学日本一は見えてきません。打倒帝京を目標にチーム一丸となって頑張っていきたい。また、自分の持ち味であるスピードとステップを、帝京を相手にしても通用するようにしたい。その成果をファンの皆さんに見せます!