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4年生が振り返る夏合宿in菅平 Interview1 (VOL.8)

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4年生が振り返る夏合宿in菅平 Interview 1

夏合宿期間中の帝京戦の翌日(8月17日)に行われた座談会の模様をお届けします。主将、リーダーを務める三選手が今季への意気込みを語ってくれました。

平井伸幸 FL FW リーダー
優勝して主将の来幸を男にします!

勝木来幸 PR 主将
帝京も同じ大学生。変に意識することはない

水野拓人 CTB BK リーダー

周りを生かす泥臭いプレーで勝負!


FWが崩してBKで勝負

――春シーズンは、帝京以外に負けませんでした。手応えをつかんだのでは?
平井 多くのチームに勝ちきることができたのは収穫ですね。ただ、帝京戦は春の段階とはいえ、あれだけの差を(12‐53)をつけられて……。
勝木 昨日(8月16日/12‐28で敗戦)もいい勝負ではあったんですが、負けたら意味がない。最後に勝てばOKですけれど、実力差がわかったという意味ではよかったと思います。
水野 昨年負けた筑波、早稲田に勝てたのはよかったですし、そこで修正して、いい反省ができた。それで乗っていけた部分はありましたね。

――攻撃がスムーズになってトライが取れるようになりました。
水野 SOを中心にしっかりとボールを動かす練習をしているので、それが内容や結果につながっているのかなと。FWからいいボールが出てきますし、BKはいい状況でボールを運ぶだけのシーンが多くて、そこは助かっています。
平井 昨年はFWのピック&ゴーばかりで相手も守りやすかったと思うんですけれど、今年はCTBの(水野)拓人、SOの(田村)煕とか、BK陣がいい攻撃をしてくれるので助かっていますね。

――以前、勝木主将はFWが6対4、7対3で支配するゲームをしていきたいと。
勝木 そこは変わりません。やっぱり明治なんで、FWが6対4、7対3で相手をしっかり押して、アドバンテージを持った状態でBKに回してトライを取るのが理想です。
水野 BKとしては、出されたボールをゲインラインで運び、FWにとって楽な試合展開にすることを意識しているので、その3や4を100パーセントに近い数字で得点につなげられればと思います。
勝木 ちゃうで。相手のFWをオレらが7で支配するっていうことやで。
水野 あっ、そういうこと?
平井 オレらが7(笑)。
水野 じゃあ、ちゃうわ(笑)。しっかりとFWが勝ってくれれば、相手のBKも崩れてくるんで、そこを狙って取り切れるようにします。これでいい?
勝木・平井 (笑)。

フィジカル強化から実戦へ

――今季から取り入れられたリーダー制。チーム作りで変化は生まれましたか。
水野 みんなが考えるようになって、誰かに任せきりにならなくなりました。一人ひとりが考えたことを集約して、キャプテンに伝える形になっているので、いい制度だなと思いますね。
勝木 昨年まではキャプテンだけが頑張る感じだったんですけれど、今年はリーダー陣、特にここにいる二人が頑張ってくれているので助かっています。
平井 キャプテンが頑張っているので、そこはやらなければ、と思います。
勝木 学生最後の年なので、優勝したい。明治のキャプテンには(ファンも)いろいろな期待をかけていただいていると思いますし、そこは裏切ったら絶対ダメ。チームを不安にさせないためにも、自分の体に何があってもゲームに出て、全力で戦います。
平井 4年生学年全体として「来幸を男にする」「大学選手権で優勝する」という目標や意識はありますね。
――優勝のために大事なのが夏合宿。どういったテーマで臨んでいますか。
勝木 今年はシーズンと同じ、ゲームに合わせた形でやってきました。もちろん、強度の高いトレーニングもやりますけど、ある程度ストレスを残さない形で、ゲームにコンディションを合わせています。
――強度の高いメニューとは?
勝木 フルコンタクトのメニューに、フィジカル強化でバイク、坂道ダッシュ。夏合宿に入る前の1カ月は、そういうトレーニングが中心でした。
平井 ウエイトトレーニングは週4日。フルコンタクトはほぼ毎日。
水野 練習以外は寝ている状態(笑)。
――強豪校に勝つための土台作りですね。
平井 昨日のゲーム(8月16日の帝京戦)は、帝京のFW5人が全員100キロ以上で、僕たちは93~95キロ。でも、スクラムからターンオーバーできるシーンもあって、体が小さくても負けない強さを手に入れてきたのかなと。
水野 徐々に体も大きくなってきて、昨年からの積み重ねが身を結びつつあると思います。コンタクトプレーで負けるシーンも少なくなってきました。
勝木 合宿に入る前に、社会人チームを相手に試合をしていたので、帝京を相手にしても、そこまでは引けは取らなかったと思いますね。同じ大学生なので、変に意識することもないし。
平井 スクラム、FWに関しては互角以上だったように感じます。
勝木 接点もそうかな。春は食い込まれるケースが多かったけれど、昨日はそれに比べて前で止められるシーンもあった。
水野 BKは外でゲインできたし、FWが崩されなければ、戦えます。
勝木 (帝京は)やってくることは明確。大事な場面で(トライを)取りきる力があるので、注意しないといけない。明治は取れるところでミスが多く、課題は苦労して(トライを)とって、すぐに取り返される点。それにファーストタックルで全部仕留めないと大差になってしまうので、精度を高めないといけません。

強い明治を取り戻したい

――個人としてはどういうプレーで、チームの勝利に貢献していきますか。
平井 アタックは、ラックを作ったボールに最初にサポートして、相手をクリーンアウトしていく。ディフェンスは誰よりも速くタックルに入って、相手のボールにからんでいきたい。
勝木 均衡した状態、劣勢のときにどれだけチームを勢いづけられるか。これから大事なゲームが始まるので、そういうプレーで貢献したいですね。
水野 僕は周りを生かすような泥臭いプレーで貢献します。
――秋はルーキーの梶村選手も、本格的にポジション争いに加わりますね。
水野 うまくて本当にいいプレーヤーですけれど、入学したばかりの選手なので、負けていられない気持ちはあります。
平井 本音だ(笑)。
水野 本音です(笑)。うかうかしていたら、本当にポジションを取られて……。
勝木 大丈夫やって。
水野 うっさい。今、しゃべっとんねん(笑)。気を引き締めて頑張ります!
――では、ファンの皆さんへ、勝木キャプテンから意気込みをお願いします。
勝木 大学選手権に関しては、18年も優勝できていないので、ファンの皆さんに「強い明治が帰ってきた」と言われるように結果を残したいと思います。