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部を支える4年生をCLOSE UP!(VOL.9)

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部を支える4年生をCLOSE UP!
主務 小倉良太


明治というチームを下から支える役割を果たすのが、最上級生の4年生が務める主務と寮長だ。選手のように目立つことはないが、寮内の規則正しい生活や、部の円滑な運営を実現するために欠かせない存在だ。

選手がいつも通りの気持ちでゲームに臨めるようにサポートします


練習試合のマッチメイクも仕事の一つ

――主務になった経緯から教えてください。
2学年上の筆谷(優樹)さんが主務をやられているときに、仕事を手伝っていたことが大きいですね。いろいろな仕事を効率よく回す、筆谷さんのマネジメント能力に憧れを覚えて、副務の仕事をさせてもらい、そのまま主務になりました。

――主な業務は?
基本的には、対戦校とのマッチメイキングや、協会や大学との対応といった対外的なことです。対内的には、首脳陣と選手をつなぐ役割があります。僕も選手としてやっているので、同じ目線で伝えられるのは大きいと思います。逆に、他の部員を選手目線で見て、疲労の状況や選手側からの意見を首脳陣に伝えることもあります。

―― 試合のマッチメイキングにも携わっているのですね。
主に練習試合の相手や日程を調整します。たとえば慶応を相手にする場合、首脳陣やスタッフから試合の候補日を伝えられて、その日を第一候補に、慶応サイドと連絡を取ってゲームを組んでいくという形です。
当然、Aチームやジュニアの試合もありますし、対戦校のスケジュールの都合もあるので、なかなかうまくいかないことが多くて、ちょっと苦手ですね(笑)。

――対戦校の連絡先は事前に交換しているのですか。
早慶明や対抗戦に所属する大学の主務とは、シーズン前に連絡先を交換しています。今年は摂南大学など、関西の大学と練習試合を組むことも多かったので、出身高校が同じ選手のツテを頼って連絡を取ることもありました。

――キャプテンや寮長との役割の違いは?
今年はキャプテンの勝木がプレーや言葉で引っ張って、チームの中心としてやってくれていますし、寮長の牛原もすごくしっかりと寮のことをやっているので、僕は主務の仕事に専念できています。
その分、試合前に選手に声をかけるなど、ちょっとしたところに気を使っていくように心がけています。

春の明早戦で得られた大きな充実感

――主務の仕事をやっていてよかったと思う瞬間はありますか。
春に佐賀で行われた明早戦(5月17日・41対26で勝利)ですね。移動日に、そのままナイターで試合という状況で、すごくバタバタしたのを覚えています。遠征となれば、当然こちらのやるべき仕事も増えるんですけど(笑)、でも、いい内容のゲームで伝統の一戦に勝つことができて、充実した遠征になりました。
試合後に選手と握手をしたり、声をかけているときに、大学選手権の決勝でも同じようになればと想像したら、グッとくるものがありましたね。

――遠征となると、選手もストレスがたまりがちになりますね。
そうですね。だから、スケジュールに関して選手が何の疑問も持たないで済むように、事前に最低限の大切な情報だけを伝えるようにしています。試合までの流れを把握してもらえれば、選手各自が先回りして、やるべきことをやれるようになるので、負担の軽減につながっているはずです。
あとは、当たり前のことですが、忘れ物などの単純なミスだけはしないように注意しています。

――いよいよ、大学生活最後の明早戦が近づいてきました。
昨年でいえば、下馬評では圧倒的に不利だったにもかかわらず、いい試合をすることができて、気持ちひとつでこれほど変わるのかと実感しました。それが学生スポーツのよさですよね。
今年は大学日本一が目標なので、明早戦に勝ったあとも勝ち続けないといけません。そのために明早戦も含めて、選手のモチベーションが空回りしないように、選手がいつも通りの気持ちでゲームに臨めるようにサポートしたいと思います。