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決戦直前!主将と指揮官 決意の言葉(VOL.9)

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決戦直前!主将と指揮官 決意の言葉
明治の指揮官とキャプテンは、この伝統の一戦に、どんな思いで臨むのだろうか。通算102回目となる今季の明早戦は、会場が国立から秩父宮へと変更されたが、決戦に挑む気持ちは変わらない。

PR 勝木来幸主将
昨年、初めて明早戦に出場して、これまで経験してきたゲームとはまったく別物だと感じました。地鳴りのような歓声が響き、鳥肌が立ったことを覚えています。校歌を歌っているときには、自然と涙が流れていました。
早稲田戦での特別な感情は試合に入っても変わりません。試合中も息が上がる感覚がまったくなく、ラグビー人生で初めてといえる経験でした。
明早戦に出場したくて明治に入学したところが大きく、この一戦には本当に特別な思いがあるので、今年は絶対に勝ちたいですね。
今シーズンの対抗戦は昨年までになかった、勝利のイメージを持って試合に臨めていることが結果につながっています。筑波や慶応などの上位校と対戦したときでも、相手に傾きそうな流れをこちらに引き戻す力がついてきました。そこはすごく成長したポイントだと実感しています。
このような力をつけられたのは、試合中に小さなことを少しずつ積み上げていった結果です。ボールを持てば一歩でも二歩でもいいから前に進む。一人ひとりの選手がひとつでも多くタックルに入る。基本的なことですが、大きな声を出す。小さなことと思われるかもしれませんが、チーム全員が徹底すれば大きな力となります。相手の時間帯になったとき、こうした点を指示することで、チームは大きく変わっていきました。
試合中の選手間のコミュニケーションも円滑になっていますし、春から下級生がのびのびできる環境を意識して作ってきたので、これまで積み上げてきたものが形になってきていると感じています。
早稲田に勝つためには、いかにワンチャンスをものにできるか。そこでミスをすれば、帝京戦のようにピンチとなってしまうので、攻守にわたって集中力をもって臨みます。リアクションのスピードが速く、トライを取りたいところで取らせてくれないのが早稲田というチーム。相手にも布巻(峻介)選手などいいプレーヤーがいます。FW 戦を少しでも有利な状況にもっていき、自分たちのペースに持ち込みたいですね。明早戦は自分たちのプライドをかけた、戦術や理屈のない戦いでもあります。少しでもスキを見せると足元をすくわれるので、小さなことを徹底して戦います。
当然、結果がすべてです。周りの方は結果で判断されると思うので、とにかく勝って本物であることを見せたいと思います。最後には勝利を手にして「強い明治が帰ってきた」と言われるように、結果を残したい。皆さんの声援が何よりの力となりますので、ぜひ応援をよろしくお願いいたします。

丹羽政彦監督

明早戦はお互いが負けたくない、宿命の戦いです。
昨年は学生有志の協力もあって、国立がほぼ満員の観衆で埋まりました。結果こそ伴わなかったものの、戦前の予想が早稲田有利に大きく傾くなかでも明治のラグビーを表現することができ、改めて特別なゲームだと実感しています。
今年は国立の改修工事のために、秩父宮ラグビー場での開催となりますが、伝統の一戦や早稲田に対する思いは変わりません。例年と変わりなく、選手同士のプライドや意地がぶつかり合うゲームとなるはずです。
先日の帝京戦は悔しい敗戦でした。ただ対抗戦を通じて、チームの出来、完成度には手応えを感じています。
昨年と比較して、特に改善されたのは試合の入り方です。筑波や慶応などの強豪相手でも、すぐに試合の主導権を握ることができました。これに加えて前半の反省点を後半で修正する力、ラスト20分の集中力、得点を重ねる力など、大きく向上した点はいくつもあります。
もちろん課題がないわけではありません。筑波、慶応、帝京と〝前半の後半〟の戦い方には修正が必要です。こちらのミスで相手にペースを奪われている部分があり、その点がもう少し改善されれば、さらに高いレベルのラグビーができると確信しています。前半にいい形で入ったあと、中押し、ダメ押しのトライを奪えれば、後半からラストにかけての戦い方がもっと楽になるはずです。
そのために、春から取り組んできたことを再認識する、原点に立ち返るトレーニングを重ねてきました。明早戦でも、明治の強みを出したいですね。
早稲田攻略のカギはFW 戦にかかっています。セットプレーを含めて、いかに優位に立てるか。そこで試合の主導権を握れば、SO の田村煕もゲームを組み立てやすくなるはずですし、結果としてBK陣も生きてくる。最初のボール出しから意識を高く持ってプレーすることがポイントです。
春からフィジカル強化に取り組んだこともあり、チーム全体の筋力数値は20%近く上がっています。体重やコンディションに対する意識も高まっているので、こうして時間をかけて取り組んできたことも勝利へと導いてくれるはずです。
最後にファンの皆さんにお願いがあります。明早戦当日はユニフォームでもグッズでもかまわないので、スクールカラーの物を持って、あるいは身につけて会場に来てください。秩父宮が紫紺に染まれば、それだけで明治の力となります。
明治と早稲田という名門同士の戦いにふさわしい雰囲気を作っていただければ、明早戦はさらに発展していくはずです。応援よろしくお願いします。