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春シーズンに躍動したルーキーたち!!(VOL.14)

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辻 惇朗選手(LO/FL)
辻惇朗選手は名門・常翔学園出身。明治、そして日本代表でも活躍した偉大なる叔父のDNAを引き継ぐルーキーだ。

自分がやりたかったのはコレ


――もともと明治に入りたかった?
そうですね。FWが重戦車というイメージが強く、僕の叔父(※河瀬泰治さん/現摂南大学監督)が明治の出身で、憧れを持っていました。 イメージ通りでした(笑)。実際の練習はキツいんですけど、その分、充実感があります。「自分がやりたかったのはコレだな」という気持ちです。

――紫紺のジャージを着てのデビュー戦が、オール早慶明の早稲田戦でした。
紫紺を着てゲームに出るのが目標でした。しかも、オール早慶明という伝統ある試合で着させてもらえて、心が震えたというか……(笑)。本当に自分でいいのかな?という気持ちもありましたね。

――春季大会の筑波戦で先発。随分早いAチームデビューになりました。
最初にホワイトボードを見たときに、自分の名前があって驚きました。折角もらったチャンスを十分に生かせるようにと考えながら試合に挑みました。

――通用する部分はありましたか。
ハイボールの処理はある程度、通用するかなと感じました。

――東海戦では初トライを記録しました。
興奮しました(笑)。チームのためにトライを取れたというのがうれしかったですね。

――春とはいえ、伝統の明早戦にも出場しました。
他の試合とは違う緊張感がありました。スタッフや先輩方の様子が普段と違っていて、伝統の一戦と言われていることの意味が少しは分かったような気がします。

――1年生ながらAチームで出場する機会に恵まれました。自分ではどこを評価されたと感じますか。
身長を生かしたハイボールの処理、ラインアウト、運動量だと思います。

――では、春シーズンを通じて感じた課題を教えてください。
スクラムやラインアウトなどのセットプレーをもう少し安定させて、あとはコンタクトの部分で当たり負けないプレーをしていきたいですね。

狙うはAチームのレギュラー!

――高校と大学のラグビーでもっとも違いを感じるところは?
ブレイクダウンの激しさですね。初めてゲームに出たとき、「高校までならいけたのに……」という場面が多くて、そこは厳しさを感じました。技術、体ともに足りないと痛感しましたね。

――そのブレイクダウンに関しては、阮申騎コーチの指導で得るものが大きいのでは?
「(このままでは)ゲームでは使えないぞ!」と厳しいことも言われます(笑)。でも、おっしゃられることは的確で、勉強になります。それを受けて「やらなきゃいけない」と思って頑張る、そういうことの繰り返しです。ワンランクアップするために必死でやっています。

――今後のポジションはLО、FLどちらを目指しますか。
僕としてはFLで勝負したい気持ちがあります。LОだと身長が190センチはいると思うので(※辻選手は186センチ)、将来的にトップリーグを目指すならFLのほうがいいのかなと思いますね。

――明治のFLには、高校の先輩でもあるキャプテンの桶谷宗汰選手がいます。
ただただ尊敬しています。同じ高校出身ということもあって仲良くさせてもらっていると僕は思っているんですけど(笑)、話をさせてもらって感じることもたくさんありますし、本当にすごい方だなと実感します。

――現在の目標は?
Aチームのレギュラーを狙っていきます。チームとしては帝京大学を倒すことですね。

――最後にファンの方にメッセージをお願いします。
はじめまして、1年の辻惇朗です。明治で試合に出させてもらっていることに感謝して、すべてのゲームでオールアウトできるように頑張ります!


山崎洋之選手(CTB/WTB/FB)
CTB、WTB、FBと3つのポジションをこなす山崎洋之選手。1年生ながら、戦力として期待がかかる。


明早戦で決勝トライ

――4月の長崎遠征のゲームで、初めて紫紺のジャージに袖を通しました。
紫紺のジャージは僕にとってテレビの世界の出来事だったので、「これが紫紺かあ」と(笑)。伝統のユニフォームを身につけることに誇りを感じました。地元・九州のゲームでしたが、緊張はありませんでした。

――公式戦でのAチームデビューの相手が大学王者の帝京。後半開始からWTBで出場しました。
フィジカルや、ボールのつなぎの部分では「さすが帝京だな」と感じるところがありました。点差こそ開いたんですが、明治としても十分にやれましたし、秋へ向けての手応えも感じました。

――自分のプレーを振り返ると?
相手がスローダウンしていたこともあって、こぼれ球を拾って抜けた場面もあったんですけどトライを取りきれず、相手ボールになってしまったのが悔しかったですね。1回のチャンスを決められるかどうかが、強いチームを相手にしたときに勝敗をわけると痛感しました。

――明早戦はFBで先発フル出場です。
伝統の試合であることは当然知っていましたし、だからこそ、いいパフォーマンスをして勝とうと。その勝ちたいという気持ちを前面に出すことができました。

――しかも決勝トライを決めました。
たまたま自分がCTBに上がって、その最初のプレーで自分の前にボールが来たので当たり前のプレーというか(笑)。先輩方もそうやってチームに貢献されてきて、その積み重ねが今の明治につながっていると思うので、僕がそこに少しでも貢献できたのならうれしいですね。

――春シーズンで通用した部分と課題を教えてください。
通用した部分はボールキャリー。自分でも自信を持っているプレーですが、これからもっと磨いていきたいです。
課題はディフェンス、特にタックルですね。CTBやFBだと一発で倒すことが求められると思うので、そこはまだまだ足りないと感じています。

紫紺を着て、対抗戦出場が目標

――明治に入って約半年。入部して感じたことを教えてください。
当たり前ですけど、高校とは質が違います。すべての練習が身になりますし、ハンドリングひとつ取ってもレベルが違って「これが大学なんだな」と感じています。明治はプレー、戦術ともに目指す方向具体化されています。レベルは高いですけれど、自分なりに頑張ってついていっています。決まりごと自体はシンプルですが、そこにたくさんの技術が伴ってきます。頭では理解していても、動きとしてはまだまだ精一杯ですね。

――それでもAチームでこれだけ出場機会を得られています。何がコーチ陣から評価されていると思いますか。
これだけゲームに出られるとは思っていませんでした。理由は自分では分からないんですが、出させてもらえるなら思い切ってやる。それだけを考えています。

――WTB、CTB、FBと3つのポジションをこなせますが、自分の特長を生かせるのはどこだと思いますか。
FBですかね。間合いを持ってからのアタックが好きなので、そういう意味ではFBでしょうか。

――FBはライバルの多いポジションですが、レギュラーを狙っていますよね?
レベルの高い先輩方がたくさんいますが、レギュラーは狙うべきだと思っています。

――明治のBKはもともと、大学トップクラスの選手が揃っています。
本当に勉強になります。場面ごとの判断にしても、実際のプレーを目の前で見られますし、動きも確認できる。そういう意味ではレベルの高いチームでプレーできて、得るものが大きいですね。

――最後にファンの方にメッセージをお願いいたします。
筑紫高校出身の山崎洋之です。目標は、Aチームで紫紺を着てプレーすること。秋からの対抗戦では、紫紺のジャージを着てチームの勝利に貢献したいと思います。応援よろしくお願いいたします。