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箸本龍雅新主将へ。 前主将・武井日向選手(リコー)からのYELL!(VOL.25)

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こんなときだからこそチーム力が試される

コロナ禍の影響で活動自粛を余儀なくされている明治大学ラグビー部。この苦境のさなか、箸本龍雅主将率いるチームはどのようにラグビーと向き合うべきなのでしょうか。前主将で現在はトップリーグのリコーブラックラムズに所属する武井日向選手からメッセージをいただきました。
 

新主将は真面目で愚直な選手

 昨季、主将としてチームを(大学選手権)連覇へと導けなかったことは悔しさが残ります。しかし、4年生一人ひとりができる範囲のなかで役割を果たし、最上級生としての姿勢を見せられたことは誇りですし、後輩たちにも財産を残せたのかなと思っています。
 また大学選手権決勝の早稲田戦では、後輩たちがすごく頑張ってくれました。なかでも新主将の(箸本)龍雅は目立たないところでもよく走ってくれていたと思います。そういう選手が主将となり、先頭に立って引っ張っていくのはチームにとって素晴らしいこと。龍雅は愚直で真面目、個人としての成長意欲をすごく持った選手。今季は主将ということもあり、チーム全体を見なければいけない立場ですが、そこを意識しすぎず、周りに頼りながらチームづくりを進めていってほしいですね。
 

「まずは自分がどうしたいのか」

 僕の話をさせてもらうと、上級生になった3年生のときから、どちらかと言うと、個人よりもチームに目を向けていました。あるとき、リコーのチームアドバイザー(当時)のスティーブン・ラーカムさんが八幡山に練習を見学に来ていて、「今日の練習どうだった?」と聞かれ、最初にチームのことを話してしまったんです。するとラーカムさんから、「チームのことを考えるのはいいことだけど、もっと自分自身に目を向けて、まずは自分がどうしたいのかを考えたほうがいい」とアドバイスしてくれました。そこからは意識を変えて、他の選手に任せられるものは任せ、責任を分担したことで、主将だった4年生のときもそれほど重圧を感じず、自分のプレーにフォーカスできました。
 だから龍雅もチームのことを考えすぎず、自分の成長を止めないように、周りの選手に責任を持たせて任せることを大事にしてほしいと思います。おそらく龍雅はひとりで何でもできてしまうタイプだと思うのですが、役割を任された選手は責任が持てますし、結果、その選手の成長にもつながって全体のチーム力が上がっていくはずです。
 今は新型コロナウイルスの影響で大変ですが、こういうときだからこそチーム力が試されるので、逆にチャンスだと捉えて、(大学選手権)優勝を目指して頑張ってください。