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自分のプレーを出すことがチームの勝利につながる 桶谷宗汰主将 (VOL14)

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アタックに手応え

春シーズンと比較すると、チームにまとまりが出てきたように感じています。幹部そして、4年生が中心となりカテゴリーに関係なく〝チーム全体でやる!〟という昨年までのいい文化が引き継げていると思います。
これには、副将の成田(秀平)の負傷離脱も大きく関係しています。明治には欠かせない選手ですから、正直、不安に思う部分もありました。しかし、BKでいえば兵頭(水軍)、尾又(寛汰)らの4年生、3年生のリーダー梶村(祐介)などが「成田がいない分、自分がやらなきゃ」という姿勢で取り組んでくれています。昨シーズン、BKで副将だった齊藤剛希(九州電力)さんがそうだったように、チームの主力選手がシーズン終盤に戻ってくるのはすごくプラスになります。だからこそ、自分たちがそこまでどれだけ頑張れるか。現状はまだまだ足りない部分もありますが、シーズン終盤には、成田が復帰してチームに勢いを与えてくれると信じているので、自分はプレーでチームを引っ張りながら、全体のまとまりを作っていきたいです。
チーム全体のプレー、戦術は徐々に形になってきています。春は明治のラグビーのベース部分をブラッシュアップし、夏はチーム戦術に重きを置いて練習してきました。8月14日の大東大との練習試合では、その戦術がうまく機能した場面がたくさんありました。よく走れていましたし、特にアタックには手応えを感じています。これからも少しずつ、これまでハッキリしなかったことを整理していって、チームとしてやるべきことを明確にしていきたいですね。
ただ、毎年言われていることですが、モールディフェンスには改善の余地があります。今年こそは何とか克服しようと、日々練習に励んでいます。ポジショニングの確認からスタートし、FW8人がしっかりと意思統一をして「どの方向に押すか」というコミュ二ケーションを取れるようになってきました。徐々にではありますが形になりつつあるので、秋シーズンに向けて、しっかりと整備していきたいです。

打倒〝帝京〟に自信アリ

個人として春シーズンを振り返ると、まだまだ改善しなければならないことがたくさんありました。特に大きな課題はボールキャリー。キャプテンという立場なので「安易なミスは許されない」という意識から、以前と比べて〝攻めたプレー〟が減っているかもしれません。また、どうしてもチーム全体のことを考えすぎて、サポートの意識が強くなり、ブレイクダウン周りに寄りすぎてしまう傾向もあります。
そのため、春シーズンはボールタッチ数がそれほど多くありませんでした。コーチ陣からも「自分のプレーを出すことがチームの勝利につながる」と言われているので、シーズンに入ったら、自分の特長でもあるボールキャリーにこだわっていきたいですね。
対抗戦は当然、優勝が目標です。昨年が帝京との同率優勝だったので、今年こそは単独優勝を目指します。春の帝京戦は大差で敗れましたが(12●68/5月22日)、フィジカルにさほど差を感じませんでした。帝京はメンバーもラグビースタイルも昨年と大きな変化がなく、「自分たちが今やっていることを積み重ねていけば」という手応えがあります。もちろん過信はしませんが、自信を持ってシーズンに臨みたいと思います。