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【明早戦をプレーバック&Interview】 丹羽政彦監督(VOL15)

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17年ぶりとなる明早戦連勝を目指して(丹羽政彦監督)
監督として迎える4度目の明早戦。勝てば、1999年以来となる明早戦での連勝が実現。指揮官に決意を語ってもらった。

チームを大きく成長させた 慶應戦
 
先日の慶應戦(11月6日)は、選手たちが非常に大きな自信を得たゲームになりました。22点という大差をつけられても最後まで粘り強く戦い、高い集中力を持ってアタックを継続できたことは、今後のチームとしての成長につながっていくはずです。
 
ラストの認定トライのきっかけとなったスクラムも、ペナルティを取られた時点で試合終了となってしまいますから、そのリスクを考えると、普通であればスクラムという判断はできません。しかし、選手たちが「このままでは終われない」という強い意思を持ってスクラムを選びました。後半35分のPGの選択を含めて、こうした自主的かつ前向きな判断は尊重したいと思いますし、私自身、選手たちに勉強させられました。その意味でも、選手たちには本当に感謝しています。

熱い明治コールで勝利の後押しを!
 
今年の明早戦は1999年以来、17年ぶりとなる連勝がかかっているので、絶対に負けられません。

今季の早稲田がフォーカスしているのはスクラム、ブレイクダウン、チームディフェンスの3つ。特に、スクラムに強くこだわったチーム作りをしています。明治としては、あの独特のスクラムに対して、しっかりと組み合って勝つこと。まずはそこがポイントです。また、早稲田が仕掛けてくるポッドのアタックにはディフェンスがしっかりと前に出て、ブレイクダウンでファイトする。そこで勝機をつかんでいきたい。
 
相手のアタックのキーマンは1年生ハーフ団とFLの加藤広人とPR鶴川達彦。彼らを自由にさせないためにも、ブレイクダウンでボールにからみ、テンポを遅らせる。そして、裏のスペースへ抜ければ、トライのチャンスを数多く作れるはずです。選手には、その意識を強く持って戦ってもらいたいと思っています。
 
そして、勝利のために、慶應戦と同じ熱い声援を選手たちに送ってください。選手たちの頑張りが伝わるようなゲームをお見せしますので、熱い明治コールをよろしくお願いします。



丹羽監督就任以降の明早戦

2013年 国立 ●明治 3-15 早稲田○

旧国立競技場で行われた最後の一戦。早稲田優位という下馬評。明治は堅いディフェンスで前半を3-3で折り返す。後半は明治らしくFWが猛攻を仕掛けたがトライを奪えなかった。「勝ちたかったが、明治らしさは随所に見せられたと思う」(丹羽監督・試合後の記者会見)


2014年 秩父宮 ●明治 24-37 早稲田○

42年ぶりの開催となった秩父宮での伝統の一戦。明治優位という下馬評だったが、早稲田の小倉に翻弄され、藤田、荻野に自由に走られて完敗。「今季一番お客が入った試合で、ワーストの内容だった。ファンの皆さんに申し訳ない」(丹羽監督・試合後の記者会見)


2015年 秩父宮 ○明治 32-24 早稲田●

前年のリベンジ。明治はFW・BK全員がよく走り、ブレイクダウンでもプレッシャーをかけた。後半残り10分、早稲田のアタックも整備された組織的なディフェンスで封じた。「あそこでトライを許さなかったのは明治の成長を感じた」(丹羽監督・試合後の記者会見)