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4年生、伝統の一戦への誓い:近藤雅喜選手、兵頭水軍選手、尾又寛汰 選手(VOL15)

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最後にチームにエネルギーを与えるのは4年生(LO/FL 近藤雅喜)



春先はコーチ陣から心配されるほど4年生にまとまりがなかったのですが、夏合宿を越えて、全員がそれぞれのポジションや立場でもがいて、「学生最後の年を精一杯やりきろう」という“粘り”のようなものが出てきました。4年生がゲームに出る機会も徐々に増えていますし、最後にチームにエネルギーを与えられるのは4年生だと僕は思っているので、チーム全体がいい方向に進んでいます。

スクラムはトップリーグのチームと練習を重ねるなどして、いい形に近づいてきました。理想はFW8人全員が低く構えて入って、フロントローの3人だけでなく、後ろ5人も前にエネルギーを与えられるような形。学生を相手にしたときには「敵わない」と思わせられるようなセットピースを作り上げていきたいですね。早稲田も同じようにスクラムには自信を持っていると思いますし、実際に春の対戦では、うまく組ませてもらえないところがありました。セットピースの出来がゲーム全体の勝敗を左右するといっても過言ではないので、プライドを持って挑みます。

ラインアウトに関しては改善の余地があります。コーチ陣を含めて試行錯誤しながら取り組んでいるので、最終的には90% 以上の獲得率になるように工夫していきたいですね。

今季の早稲田はハーフ団が発想力豊かな1年生で、BKのセンターラインまで含めて、若いエネルギーに溢れたチームだと思っています。監督が代わられたことで、早稲田というチームに、より強い誇りと責任を持つようになったとも感じます。でも、それは明治も同じ。紫紺のジャージを来て明早戦に出ることはチーム全員の目標ですから、そこに責任を持ってゲームに臨むつもりです。 

現在もチーム一丸となってハードワークしていますし、結果を出すことが僕らの責任だと感じているので、100%を出して、やりきります。


ンポを上げて、ボールを動かすラグビーで圧倒したい(SH 兵頭水軍)



今年はメンバーが大きく変わったことで春から戦い方を模索してきましたが、シーズンが進むにつれて選手一人ひとりが明治の一員としての自覚を持つようになりました。特に4年生全体に自覚が生まれて、まとまりが出てきたと思います。下級生の頃は自分さえよければという雰囲気がありましたが、全員がチーム全体に気を配れるようになってきています。

BKに関しても同じで、昨年の田村熙さん(東芝)のような存在がいないので、選手個々が何をすべきかを考えるようになりました。その中で新しい発想が生まれたり、選手全員が自覚を 持つことが明治の強みになってきていると感じています。

僕の役割は、選手のモチベーションを高く保ったままチームを引っ張っていけるか。池田BKコーチからは、「グラウンドでも私生活でも周りをよく見ろ」と言われています。SHはコミュニケーションが必要なポジション。強く意識しているうちに、徐々に視野が広がってスキルアップできています。

ただ、チャンスのときにはもっとテンポアップしていきたい。今季、FWはユニットで攻めることを目標にしていて、ポイントに人数が揃うまで待ってしまっていましたが、僕がテンポを上げることでFW全体の動きやテンポも上がることに気づきました。また、バックスリーには速くて強い選手が揃っているので、ボールをどんどん動かすラグビーをしていきたいですね。

小さい頃からテレビで見ていた明早戦。そのために明治に入ったので、グラウンドに立って、早稲田にしっかり勝ちたいと思います。注意すべきは10番の岸岡選手のキック。春のゲームでも、エリア取りの部分で苦しめられました。この明早戦ではそうならないように、BK全員がキックの練習に取り組んできたので、エリア取りを意識して、敵陣にどんどん入っていきたい。 FW・BK一体となった明治らしいラグビーで、前半のキックオフから終始、早稲田を圧倒するゲームにしたいですね。応援よろしくお願いします。


自分のプレーを 出すことがチームのプラスになると信じて(CTB 尾又寛汰)


BK全体でいえば、昨年の4年生が残してくれた財産が大きく、作り上げてくれたものを引き継いで、下級生にも浸透していることがいい方向に進んでいる理由だと思います。特に今季は副将の成田がいない中で、BKリーダーの兵頭と梶村が引っ張ってくれていますが、4年生としては2人だけにすべてを任せるわけにはいきません。僕らがそうだったように、いいものは下級生たちにも引き継いでもらいたいので、僕ができること、分かることは可能な限り伝えるようにしています。

そうやってチーム全体のことを考えながらプレーしていますが、チームプレーに徹し過ぎるあまり、僕個人としては思い切りの良さがなくなってきたと感じています。WTBにトライを取れる選手が多く、当然、信頼してパスを出していますが、そういう状況であっても自分も持ち味を出さないとゲームに出ている意味がありません。自分のプレーを出すことがチームのプラスになると信じて、五分五分の状況でも「行けるときは行く」という気持ちを持って、この明早戦でもプレーしたいですね。

今季は明治有利と言われていますが、過去3年間を振り返っても下馬評通りにいかないのが明早戦です。チーム内に慢心している選手は一人もいませんが、それを肌で感じてきた選手と見てきただけの選手は違うと思うので、その独特の緊張感を伝えていきたいです。

早稲田はシーズンが進むにつれて、外にボールを回すようになってきました。特にサイドでのブレイクダウンが重要になってくるので、そこを突き詰めれば、明治のラグビーに持ち込めるはずです。強い意識を持って臨みます。

対面の1年生のCTB中野選手は突破力がありますが、大柄な選手のサイドを突くのは得意なので、特に苦手意識はありません。ただ、前に出られて食い込まれると難しい状況になってしまいます。低く厳しいタックルで、プレッシャーをかけていきたいですね。