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明早戦、俺たちが引っ張る! 【FW編】桶谷宗汰主将、田中真一 選手 (VOL15)

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FWのキーマン2人に注目 
バックローとしてFWとチーム全体を支え、鼓舞する桶谷宗汰主将と田中真一。最終学年で迎える明早戦を前に、その胸の内を語ってもらった。

伝統の一戦は、勝つことが一番の使命(FL/NO.8 
桶谷宗汰主将


「前へ」のチーム哲学を もっと意識していく

――まずは今季ここまでの自身のプレーから振り返ってもらいたいと思います。 
成蹊戦(10月23日)は、以前のような強いプレーが戻ってきたと感じました。
 
そうですね。下級生の頃は自分のプレーをガムシャラにやっていて、コーチ陣からも「下級生の頃のように、自分で動いて起点になるプレーが必要」と言われていました。上級生になってからはチーム全体のことを考えてしまう傾向があって、そういうプレーができなくなっていたので、成蹊戦ではもう一度ガムシャラにやってみようと。もともと自分で思い描いているFL像が運動量の多い選手だったので、そういった意味ではいい具合に仕上がっていると思います。


――チーム全体はいかがでしょう?
 
ボールキャリアがまっすぐ前に出て、 順目にアタックしていくシンプルなラグビー、これを明治のベースラグビーとして春からずっと積み上げてきました。試合ごとによくなっていますし、これから強いチームを相手にしたとき、やるべきことをやり通せるかが大事ですね。


――課題は?

「前へ」という明治の哲学を強く意識しないといけないと思います。ボールキャリアがもっと前進して、敵陣に入ってガツガツ行く明治らしいラグビーをさらに突き詰めていかないといけません。
 
ラグビーは結局のところフィジカルスポーツ。フィジカルさえ勝っていれば、 ゲームはどうにかなるものだと思っています。強豪校はどこもフィジカルが強いですが、秋シーズンに入ってからも激しい練習を重ねているので、そこは自信と誇りを持ってゲームに臨みたいですね。


――激しさという意味では、同じFLで 同級生の田中真一選手もキーマンになると思います。
 
試合の経験も豊富で、ラガーマンとして高いスキルを持ったすごくいい選手です。熱い気持ちで常に体を張って、チームを引っ張ってくれる存在。いい意味で 絶対に裏切らない選手だと思いますね


セットプレーで圧倒 勝利へとつなげる

――話を明早戦に移します。今年の早稲田の印象を聞かせてください。
 
スクラムに自信を持っていて、ハーフ 団を中心に1年生が気持ちよくプレーしています。そうした相手の強みを出させないことが大事。ハイパントを蹴られて、 そのボールを取られて……という展開だと、難しいゲームになってしまいますね。


――スクラムは本当に強固です。
 
明治からすれば、嫌な感じのスクラムなんですけど、まずは相手が何をしてこようとも、こちらがやってきたことを出す。トップリーグのチームとも練習していますし、FW8人がひとつに固まって低く押すことを徹底したいですね。FWがセットプレーで圧倒できれば、相手も嫌な気持ちになるはずですし、それが勝利につながっていくはずです。


――では最後に、明早戦に向けての意気込みをお願いします。
 
昨年はケガで出られなかったので、グラウンドに立って早稲田に勝つ。これが僕個人としての目標です。何より伝統の一戦ですから、勝つことが一番の使命。 勝利に貢献したいと思います



ポイントはゲームの入り・セットプレー・ブレイクダウン(FL 田中真一選手 )



下級生が力を 出しやすいように 4年生が引っ張る!

――まずは今季を振り返ってください。

春から夏合宿にかけてハードなトレーニ ングを積んできたこともあって、チームの土台、基盤となる部分には手応えがあります。あとはゲームごとに出てくる細かい部分をいかに修正するかですね。


――モールに関しては、攻守ともに完成度が高まっているように感じます。
 
春シーズンの終わりから夏合宿にかけて徹底的に取り組んだので、今は強みとして出せるようになってきています。いかに体を当てるかということから始めて、夏合宿以降はチームとしてどう止めて、どう進むかを構築してきました。最初のインパクトで崩していく方法を取っているので、ディフェンスに関しても〝止める〟というより〝押し返す〟イメージでプレーしています。 


――逆に課題は?

BKとの連携、チームプレーの部分ですね。チームとしてトライを取りきるアタック、それから、チームディフェンス。まったくできていないわけではないのですが、まだまだ甘いところがあると思うので、そこは詰めていきたいですね。


――ご自身のプレーはいかがでしょう?
 
ディフェンスを頑張りながら、ボールキャリアとしても前にしっかり出ることが今季の目標です。昨季は当時の4年生を中心にすごい選手がFWに揃っていたので、ボールを持つ機会はほとんどありませんでした。しかし今季はボールを持って前に出る回数がかなり増えています。現状に甘えずゲインラインを突破するプレーをもっと出したいですね。


――桶谷主将も以前、同じことをおっしゃっていました。

ラグビーに関しては僕の同期、世代の中ではトップの選手です。速いうえにコンタクトも強いので、一番、敵にしたくないタイプ。特にこの1年は、ブレイクダウンに相当な練習量を費やしていたので、激しさも増したと思います。


 ――桶谷主将を中心としたFW全体の完成度やまとまりはいかがですか。
 
桶谷は最前線で戦うキャプテンを目指していて、その分、余計なケガをしてしまうジレンマに陥っているところはあるはず。僕自身、高校時代にキャプテンをやっていたので、そのあたりはもっとサポートしたいです。
 
今年のメンバーは下級生も多いですし、 彼らがいいプレーをできるように、僕や桶谷、(FWリーダーの)近藤で力を出しやすくさせてあげることが大事です。ゲームを重ねて、今はこのFWでやっていけるという気持ちになっています。



相手の対策を〝吹っ飛ばす〟 気持ちで明早戦に挑む!

――早稲田攻略のポイントは?

 ゲームの入りと、セットプレー、ブレイクダウン。FWからいいボールが出れば、BKがトライを取りきってくれるチームなので、FWがいかに我慢するか。それさえできれば勝てると思います。


 ――早稲田は対策をしてくるチームです。
 
結局は自分たちのラグビーをすること。 相手が対策してきたものを吹っ飛ばすくらいの気持ちで臨みたいですね。桶谷主将やFWリーダーの近藤とFWを引っ張って、必ず勝利したいと思うので、応援よろしくお願いします。