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2017年度監督インタビュー『今季こそ期待してください。 結果を出します』(VOL.16)丹羽政彦監督

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ーー明治を指揮して5シーズン。
やや後退した印象の昨季をどう乗り越え、いかにして新たなメイジを構築していくのかーー


絶対に崩せない しっかりとしたベースを作る
 
今季はチームを劇的に変えます。昨年は強化とマネジメントの両面において、私自身責任を感じる1年でした。
チームをいい方向へ導けなかった。改めて、明治として絶対に守らないといけない点、そして新たに取り組むべき点をきちんと整理して、一昨年以上の成果を上げて、大学選手権の優勝を目指します。
 
今季からHCに就任する田中澄憲はコーチ経験こそありませんが意欲があり、彼と話をしたとき、明治が大事にすべきものは何かという部分で共感できました。さらに学生がどうあるべきかについて、本当によく考えています。
今の明治に足りない部分、目指すべき方向性についても一致しました。
学生ラグビーは毎年メンバーの変更が避けられませんが、何年経っても絶対に崩せないベースをしっかり作らないといけない。そこから戦術や戦略に手をつける。つまり、根本的に自信を持てる武器を作ることが大事です。

  その〝絶対〟〝根本〟のひとつがスクラム。

昨季はわかっていながらも最後まで明確な武器にできなかった。今季は『相手を圧倒する』スクラムを完成させます。
どれだけBKに選手が揃ってオーガナイズされても、FWからいいボールが出なければ、我々が目指す明治のラグビーはできません。明治はやはり「FWから前へ」です。
 
滝澤佳之新FWコーチの下で、セットピースの安定と強化を図り、コンタクトコーチに肩書きを変えた阮申騎は、生命線のブレイクダウンによりフォーカスして指導を行います。
 
田中、阮、滝澤の3コーチは、トップリーグでも所属チームで100キャップ以上を達成した伝説的存在。
フォアザチームの選手でした。また、在学中、苦しい時代を体験しているからこそ、母校愛も強い。特に滝澤は最初のミーティングで自分が1年生のときに着ていた、名前が大きく書かれた白いジャージで現れ、選手のハートをつかみました。
 
春は、体づくりとファンダメンタルスキルの向上、フィジカルのさらなるアップと、ベースになる部分の構築が中心です。夏合宿以降に細かな戦略や戦術に取り組み、秋へと臨みます。
そして勝負どころの 11 月以降もチームを成長させていきます。



帝京、東海を上回るために 武器を増やす

 
明治はやはりFWが頑張らないといけないチームですから、その視点でLOの古川満を主将に指名しました。
ゲーム理解度も高く、体も張れて、チームを俯瞰で見られる選手です。
副将の梶村は、古川とは違った視点からチームを見る。
役割分担がより明確になれば、全体のバランスはさらに良くなると思います。
 
BKは、新入生を含め力のある選手が揃っています。ただ昨季はボールを回せてもゲインラインを突破できなかった。
ライン自体が深くて広く、相手のディフェンスチェックも甘い部分がありました。今季はゲインラインの攻防を意識したアタックとディフェンスを磨いて、BKのレベルをさらに高いステージへと引き上げていきます。
 
今季の大学ラグビー界も帝京と東海が中心になるでしょう。この相手には小手先では通用しません。
 
今年の4年生は下級生時代から試合経験があり、代としてもまとまりが強い。
いいスタートが切れています。皆さん、今季こそ期待してください。必ず結果を出します。